足立朝日

第14回六大学学長会議 オンラインで開催

掲載:2022年9月5日号
 区内の大学学長と区長が直接意見交換を行う「六大学学長会議」が8月26日(金)、新型コロナの影響によりオンラインで行われた。2009年(平成21年)から始まったこの会議も今回で14回目。
 参加したのは、岩永雅也放送大学、日比野克彦東京藝術大学、角山剛東京未来大学、冲永莊八帝京科学大学、射場本忠彦東京電機大学、中島滋文教大学の学長と近藤やよい区長。「地域に生かす学生のちから」が今回のテーマ。今回のホスト校の東京未来大学の塚本伸一副学長の進行で、まず地域での取り組みについて各学長が講話した。
 現在、各大学が行っている主な地域連携事業は「生涯学習センターと一緒に『北千住の古民家歩きマップ』を作成」(未来大)、「『学びピア21縁側』に参加・交流」(放送大)、「音楽環境創造科が千住で『音まち』を展開。『仲町の家』を拠点として活用」(藝大)、「医療福祉学科が『千住便利隊』を実施。町会、地域消防団への協力」(帝京科学大)、「電大ガールズによる実験教室の開催、地域清掃活動『クリーンプロジェクト』『神輿の担ぎ手参加』」(電大)、「子ども食堂の運営、学習支援」(文教大)。
 意見交換では「区がうまく大学間をつなげて、6大学共催で学生のイベントができないか」「防災活動で、学生による手助けを各大学と連携して行えないか」「学生が地域活動を我が事としてとらえることができる仕掛けが必要」「大学を超えた、大学を横断する受け皿があると面白い」などの意見が出た。
 最後に近藤区長が、「大学を超えた連携は、一つの目指すべき方向。各大学でどんな連携をしているのか見える化をしたい。プラットフォームを構築するのは区の役目でもあり、一歩踏み出していきたい」と話した。

写真/オンライン参加した6大学学長と近藤区長