足立朝日

車いすテニス 大坪洋一さん 国際大会で2連覇果たす

掲載:2022年9月5日号
 足立区在住の車いすテニス選手、大坪洋一さん(62)が、ITF(国際テニス連盟)の国際大会で2連覇を達成した。
 8月4日(木)~7日(日)に開催された第27回国際車いすテニス大会「仙台オープン 2022」に、Quadシングルスで出場。コロナ禍対応もありQuadクラスの選手は4人だったため、ラウンドロビン(総当たり)となった。
 パラリンピック出場経験のあるシード1の當間寛選手(56)との対戦では、第1セットをタイブレークで落としたが、第2セットを6-2、ファイナルセットを7-5で勝利。他の2選手にも快勝し、見事優勝した。
 大坪さんは48歳の時に膠原病の関節リウマチを発症。国枝慎吾選手(東京パラ五輪2020の金メダリスト)と話した際に「車いすテニスは何歳からでも楽しめる」の言葉で奮起。週に1、2回上沼田東公園で練習を続け、2018年に、障がいレベルが重いQuad(=四肢麻痺の意味)クラスのマスターズに最高齢の58歳10カ月で初選出。昨年の仙台オープンでシングルス初優勝を果たした。(21年12月号「ピープル」掲載)

写真/仙台オープンで喜びをかみしめる大坪さん