足立朝日

東和のカフェ店主 和賀さん オレンジの皮からバスソルトを開発

掲載:2022年11月5日号
 昨年末に、東和2丁目に搾りたてオレンジジュースとクロワッサンの専門店「Petit Bonheur(プティ ボヌール)」を開店した女性店主・和賀花恵さん(40歳/5面「あの町この店」参照)。今度は経営相談員の仲介で、花畑のエステサロンと手を組み、その皮を活用したバスソルト(入浴剤)を商品化して気を吐いている。
 和賀さんは、小さい頃から東和に住み、北三谷小、蒲原中で学び、商業高校を出て、都心のホテルに就職。20年勤めたが、コロナ禍をきっかけに令和2年(2020年)末に退職。
 その後、自分が通った商店街に空き店舗が目立つようになったことに驚き、地元で起業を決意した。以前居酒屋だった空き家を借り、全面改装して「プティ ボヌール」を開店した。
 1杯で5~6個のオレンジを使うため、出る皮の量が大量。当初は捨てていたが、何かに利用できないかと考え、経営アドバイスを受けていた中小企業診断士に相談したところ、花畑5丁目のエステサロン「ChouChou salon(シュシュサロン)」を経営する眞柄るり子さんを紹介された。
 眞柄さんは、オレンジの皮を原料にして、試作に試作を重ね、皮だけを乾燥させ粉にする形で、9月中旬にバスソルトを完成させた。
 和賀さんは「このバスソルトは、今の時代にふさわしい循環型の商品です。きっと、リラックス効果やリフレッシュ感が味わえると思います」と話している。
【メモ】このバスソルトは、大(10回分)が2000円、小(4回分)は1500円。「プティ ボヌール」(東和2-4-18)と「シュシュサロン」(花畑5-3-15)で販売。詳細は「プティ ボヌール」で検索。

写真/「プティ ボヌール」前で、バスソルトを持つ和賀さん(左)と眞柄さん