足立朝日

新田高校2年の石井さくらさん 相撲競技女子中量級で世界一

掲載:2022年11月5日号
 今年7月、アメリアで行われた「ワールドゲームズ2022」の相撲競技女子中量級で新田高校2年の石井さくらさんが世界一の快挙に輝いた。
 ワールドゲームズは第二のオリンピックといわれ、オリンピック競技種目以外の種目で競われる世界大会。毎年夏季オリンピックの翌年に行われ、実際にオリンピック種目との入れ替えもある。
 世界一を決めたワールドゲームズでは、10カ国16名が参加してトーナメント形式で試合が行われた。決勝では強豪のウクライナの選手と激突。得意の投げ技で勝利を掴むと「かなり興奮して、うれしさが爆発した」と当時の様子を語った。
 石井さんは8歳の時に参加した「わんぱく相撲」で負けた悔しさから本格的に相撲競技に取り組むようになり、翌年からは優勝を重ねていった。得意技は「下手投げ」。新田高校に入学したのも全国大会に常連入りしている相撲部があるからで、普段は男子部員の胸を借りて稽古に励んでいる。
 10月25日(火)には近藤やよい区長を表敬訪問して優勝を報告。記念の盾が区長から手渡された。
 今後は、来年1月に行われる大会に向けて調整中。将来的には世界で活躍して相撲を広めたいという夢を持つ。今後の活躍にも注目したい。

写真/世界一に輝いて表彰式で笑みを浮かべる石井さん(写真中央)