足立朝日

Vol.32玉川奈々福「「赤穂のいちばん長い日」「シン・忠臣蔵」

掲載:2022年11月5日号
赤穂義士2作品たっぷりと

 横浜市出身、大人気の浜っ子浪曲師・玉川奈々福が、この冬「かつしかシンフォニーヒルズ アイリスホール」に登場! 演目は、討ち入りから320年の節目に贈る「赤穂のいちばん長い日」と「シン・忠臣蔵」。前者は胸に染みる赤穂義士伝、後者は柳家喬太郎の「カマ手本忠臣蔵」原作に、赤穂事件の真相を大胆に夢想したBL(ボーイズ・ラブ)作品で、エンターテインメント感満載。
 上智大学文学部を卒業後、出版社勤務を経て1994年、一生習える「習いごと」がしたいと日本浪曲協会主催の三味線教室に参加。浪曲三味線に魅せられ、翌年、玉川福太郎に曲師(浪曲の三味線奏者)として入門。師の勧めにより、2001年より浪曲師としても活動し、豊かな才能を開花。
 2004年「玉川福太郎の徹底天保水滸伝」全5回、翌年「玉川福太郎の浪曲英雄列伝」全5回をプロデュースし、全10回公演がすべて大入り満席となる。
 2006年12月、芸名を美穂子から奈々福に改め名披露目。以降、精力的に様々な浪曲イベントをプロデュースする他、自作の新作浪曲や、長編浪曲も手掛け、他ジャンルの芸能・音楽との交流も多岐にわたって行う。
 平成30年度文化庁文化交流使として、イタリア、スロベニア、オーストリア、ハンガリー、ポーランド、キルギス、ウズベキスタンの7カ国で公演を行い、各地の民族音楽との交流を深めた。2019年、第11回伊丹十三賞受賞。
 浪曲は、節(歌)と啖呵(台詞)、三味線とのセッション。大道芸から生まれた日本ならではの、この文化を国内外に広めるため、奈々福は破格の企画力をもって浪曲に新たな息吹を吹き込み、若い世代からも絶大な人気を得ている。現在「浪曲でつづるあなたの町の物語」全9公演に挑戦中。10月に行った関門公演「サムライ海峡 浪曲合戦~武蔵と晋作~」では、下関・門司港の2会場をリモートで繋ぎ、ライブで一席、ライブビューイングで一席という仕掛けを作り、新たな境地を開拓。
 曲師は、日本人形のような美しい顔立ちの広沢美舟。奈々福が敬愛する曲師の最高峰・沢村豊子の弟子である美舟が、舞台に花を添える。
【日時】12月11日(日)午後2時【料金】3500円(未就学児入場不可)【問合せ・チケット】TEL5670・2233