足立朝日

千住落語が始動! 初回は2月5日(日)安養院で

掲載:2023年1月5日号
 「行きたい場所ベスト20」に入るなど、近年話題の北千住。その千住を舞台にした「千住落語」がこの新年に動き出す。支えているのが、俳聖・松尾芭蕉研究家で千住の町ガイドでお馴染み「千住文化普及会」の櫟原文夫さん(71)。実際に準備しているのが、区内で企業交流などを推進してきた町工場「㈲J&Cコア」の杉浦謙治代表(68)を発起人とする「Team やっちゃ」だ。
 「江戸落語、上方落語があるなら千住落語があってもいいじゃないか。」がキャッチフレーズ。江戸5宿の一つ千住は、旅を通して様々な人が行きかうカオス(混沌)な街で、その人間模様は特別だ。「千住落語」はそんな情景を切り取り、カオスからにじみ出る笑いや涙を届けたい、というのがコンセプト。
 そこで、第1回の登場人物は、あの「奥の細道」で有名な江戸時代の俳人・松尾芭蕉に。東北への旅の始まりに千住を選んだ人、ということで、芭蕉の千住のある一日を再現することに。
 演者は、以前綾瀬に住んでいて千住のことにも詳しい真打の落語家・春風亭柏枝師匠(48)に決定。会場は、最近廃業した千住の銭湯「大黒湯」の屋根をお寺の屋根の一部にしたことで有名になった千住5丁目の「安養院」に決めた。
 仕掛け人の櫟原さんは「芭蕉の旅立ちは、旧暦の3月20日。1カ月早いけど、この前代未聞の落語会、いよいよこの街から旅立ちます――」。
【日時】2月5日(日)開演=午後2時
【会場】安養院(千住5-17-9)
【入場料】大人=2000円(税込)小・中学生=1000円(同)
【定員】60人
【申込み】ホームページまたは電話。TEL080・5426・7238(藤井)
【申込み期間】1月16日(月)~31日(火)

写真下/足立信金本店前に置かれた芭蕉の旅立ちの像。
区の友好都市・鹿沼市の彫刻士がチェーンソーで彫ったもの