足立朝日

小谷武生区俳句連盟会長が講演 「俳句への思いは主題が大切」

掲載:2023年1月5日号
 12月4日(日)、千住5丁目の生涯学習センターで足立史談会主催の区民教養講座が行なわれ、本紙2面「あだち俳壇」で選句を行っている小谷武生足立俳句連盟会長が、講演した。
 「俳句と人生を語る」がテーマ。最初に俳句との出会いを話し、故郷・福島県棚倉の実家で父親が開いていた俳句教室に弟子入りしたこと、句会に投句を繰り返して修行したことなどを語った。棚倉のことを話し始めると、感慨深げに桜の名所になっている城跡の素晴らしさに触れた。
 さらに、季語、主題、五七五の俳句の「三要素」について話し、「『歳時記』を見て勉強してほしい」と呼びかけた。
 最後に、史談会の募集に投句した14人の28句を一句ずつ指導・コメントし、その中から入選者5人5句を選んだ。入選句は以下(カッコ内は投句者=敬称略)。
▼梅晴や自転車に乗せ植木ゆく(相川謹之介・千住仲町)▼夭折し吾が子哀惜虫時雨(堀川和夫・中川4丁目)▼明治期の足立を語る獺祭忌(竹内秀夫・西新井1丁目)▼芋虫の眠りさまたげ土いじり(矢沢佳子・扇2丁目)▼暮の秋父と揃いのヘルメット(土田知子・西新井本町)

写真/「俳句と人生」を語る小谷氏=生涯学習センターで