足立朝日

Vol.33 祝! 芸歴三十周年記念 柳家三三・柳亭左龍 二人会

掲載:2023年1月5日号
切磋琢磨円熟味増して競演

 ファン待望のかめあり亭第68弾「祝! 芸歴三十周年記念 柳家三三・柳亭左龍 二人会」が、春の訪れと共にかめありリリオホールに登場!
 入門同期の二人が、30周年を迎える祝いの高座で、1993年3月の入門当時を振り返る楽しいトークも行う。
 柳家三三は、憧れの十代目柳家小三治に入門。1999年に第9回北とぴあ若手落語競演会「大賞」受賞後は、毎年のように名立たる賞を受賞。2006年に真打昇進。2007年に映画「しゃべれどもしゃべれども」主演の国分太一に落語指導。同年、映画「やじきた道中てれすこ」に大工の源ちゃん役で出演。2010年、その勢いでテレビ「情熱大陸」にも出演した。同年から、尾瀬あきら作の「どうらく息子」の落語監修。2013年には、全国47都道府県を47日間で回る驚異の落語独演会全国ツアーに挑戦し、現在までに2巡を達成! 2020年、予定していた「月例 三三独演」がコロナ禍で中止になり、その日からYouTubeで配信をスタート。何にでも即、臨機応変に対応する逸材だ。
 柳亭左龍は、柳家さん喬に入門。2006年に真打昇進。古典落語の名手として躍進し続け、2009年に第14回林家彦六賞、2010年 花形演芸大賞銀賞、2011年花形演芸大賞金賞、2012年花形演芸大賞金賞を連続受賞。
 東京女子大学非常勤講師として「日本の古典芸能」を講義するインテリだ。2021年には、大河ドラマ「晴天を衝け」の江戸ことばを指導。同年に弟子との共著「柳家さん喬一門本 ~世にも奇妙なお弟子たち~」を上梓。同年、シンガー・ソングライターの米津玄師が「Pale Blue」に収録した「死神」は落語がモチーフで、米津が落語家と観客役を演じたミュージックビデオは、3時間足らずで100万回再生! その演技指導を左龍が手掛けたことで話題になった。
 同期二人で勉強会を継続。切磋琢磨し合い、円熟味を増した二人の噺に酔いしれたい。
【日時】3月4日(土)午後2時【料金】3800円、会員料金あり(未就学児入場不可)【チケット】TEL5680・3333