
「千住宿千寿七福神」は、町の活性化のひと役にと、15年前から千住の居酒屋「永見」のオーナー永見富次さんが中心となり開設された。新春の千寿七福神コースは、今まで参加していた4寺院が年々参拝客も増え「年始あいさつなどに来る檀家に対応できない」と脱会したため新コースとなる。

大川町の氷川神社でふるまい酒や模擬店
永見さんらと残った3神社の宮司さんは、せっかく千住の町に根づいた「千寿七福神」を存続しようと、1年がかりで模索し続けた。結果、幸いにも町の知名度と活性化のためにと立ち上がった4神社が加わり、今年は新たな「千寿七福神コース」となった。
新たにご神体が置かれるのは、大川町の氷川神社(布袋尊)、元宿神社(寿老神)、稲荷神社(福禄寿)、八幡神社(毘沙門天)となった(地図参照)。4寺院からのご神体の移転も終わり、御霊入れもとどこおりなく行われ、準備もあとひと息というところまでにこぎつけた。いずれも参拝は元旦から7日、午前9時~午後4時まで。
千寿七福神事務局では元旦から3日まで、大川町の氷川神社(千住大川町12―3)で金粉入りのふるまい酒を行うほか、キンカンやブランデーの入った美味しい甘酒、山東菜(自家製)、ポップコーンなどの模擬店が出て賑やか。収益は足立区社会福祉協議会に寄付される。
千の寿、「千寿七福神」から福を授かりに新春に新コースを歩いてみよう。問合せ℡3888・7372千寿七福神事務局・永見、℡3880・5853足立区観光交流協会
▼コース見所
従来は2時間ほどで歩けたコースは3時間ほどになるが、千住の町をぶらりぶらりと歩くのもゆったりした新春ならでは。本氷川神社(千住三丁目)から氷川神社(千住大川町)の途中サンロード商店街を行くと、江戸時代開業の「千住名倉医院」があり、歴史ある長屋門など見ることができる。また、寿町の大黒様を祀る大きな破風造りの「大黒湯」や、元宿神社までの途中にある「タカラ湯」は庭園と七福神の彫刻が見られる。
このほか、歴史ある建物や蔵、芭蕉の句碑など新旧混在する町を「千寿七福神」とともに楽しみたい。