足立朝日

京成関屋駅~堀切菖蒲園駅間 荒川橋梁架け替え工事始まる

掲載:2023年3月5日号
 京成本線の京成関屋駅と堀切菖蒲園駅(葛飾区)の間にかかる荒川橋梁の架替事業が、本格的に始まった(施工=国土交通省、京成電鉄)。2月4日(土)には起工式が葛飾区堀切の荒川河川敷で開かれ、潮田勉副都知事、足立区長ほか荒川沿いの4区の長、地元町会、関係議員など87人が出席した。
 同橋梁は1930(昭和6)年、荒川放水路(現荒川)開削工事の際に架設。その後、高度成長期の地下水の過剰なくみ上げにより、周辺の堤防が地盤沈下し、堤防のかさ上げが行われてきた。ところが、荒川橋梁が支障となってこの付近のみ工事ができず、他との高さの差が約3・7mになっていた。2019年の台風第19号では、橋桁の下、1・2mにまで川の水が迫る状態となった。
 今回の工事は、京成関屋駅から堀切菖蒲園駅の約1・5㎞の区間で実施。今より15mほど上流に新しい橋を架設し、線路を切り替えた後、古い橋を撤去し堤防を周辺堤防と同じ高さまでかさ上げする。総事業費はおよそ730億円で、国、都、京成電鉄が負担。
 工事完了までは、大雨の際は止水板や土のうを積んで氾濫を防止する。完成は2037年度の予定。

写真上/河川部完成イメージ(足立区側)
下/現在の荒川橋梁。京成スカイライナーが走行