足立朝日

ハマジル・トランプ会 会長 市川 安宏 さん(82) 梅島1丁目在住

掲載:2023年4月5日号
誰でも気軽に横浜ジルバ

 芸能人による社交ダンス番組がきっかけで、ダンスに憧れる人々が増えているようだ。しかし、社交ダンスは敷居が高いと感じるのも事実。
 そこで今回登場するのは、誰でも気軽に楽しめる「横浜ジルバ」、通称「ハマジル」だ。ハマジルの由来は諸説あるが、第二次世界大戦後に米軍駐留兵士によって日本に伝わったことは確かなようだ。ハマジルを専門に教える教室は、都内で数えるほどしかなく、ここ足立区にはトランプゲームのように楽しい大人の遊びをイメージして名付けられた「ハマジル・トランプ会」が存在し、20年を超える歴史を誇る。
 市川安宏さんが会長を務め、副会長の越渡浩志さん、会計の金子万利子さん、インストラクターの近野宣夫さん、音楽担当の岡本稔さんが、役員として市川会長を支える。越渡さんと金子さんは、インストラクターとしても活躍中。ハマジルの技術向上をはじめ、美容・健康・ダイエット・老化防止・認知症防止・会員相互の親睦などを目的とする同会には、区内外、埼玉や千葉からも素敵なムッシュとマダムが参集。ハマジルの魅力にはまった社交ダンス指導者たちも、ここに通って来る。
 ハマジルには決まった音楽はなく、4拍子であればどんな曲でも踊れ、フィガー(形)は30種類のバリエーションがある。男性は大きな動きはせずに、様々なターンとステップを通じて女性にどのように楽しく踊ってもらうかに徹する。女性はその思いを受けて男性にリードされ、自由自在に踊りを楽しむ。市川会長が言う「男性は女性に尊敬と愛情をもって優しく接する」関係が、ハマジルによって体現されている光景は実に見事。ターン連続の女性の運動量はかなりのもので、美容と健康などにはうってつけだ。
 同会では新会員にも懇切丁寧に一から指導。実際に2回目参加の会員も、ほぼ動きを覚えて楽しんでいた。会員は180人ほどいるが、コロナ禍で常時出席は約20人。現在、会員募集中だが、特に「女性の踊り手大歓迎!」。
 年に一度のパーティーもあり、今年は2月26日(日)に竹の塚「ミッドナイト」で、ハマジルや会員の下田尚保さんによる「のこぎり演奏」、カラオケ、ゲームなどを堪能した。通常の「ハマジル・トランプ会」後の親睦会も、参加者の楽しみのひとつになっている。
【開催日時】毎月第1・第3土曜日、午後7時~8時30分
【場所】梅島住区センター(ベルモント公園傍)
【費用】入会金1000円、月2回分2000円
【申込】実施日に会場へ直接、またはTEL090・2632・8381(市川会長)

写真/ハマジルを披露する市川会長(右)と金子インストラクター