足立朝日

「市場の日」が3年ぶりに復活 「足立市場周辺」をお散歩

掲載:2023年5月5日号
 足立市場で一般の人が買い物できる「足立市場の日」が復活。普段はなかなか購入できない丸々1匹の魚を買えたり、知識豊富な魚のプロからアドバイスをもらえる。

Aプロの市場でお買い物しよう
 千住大橋そばにある「足立市場」(千住橋戸町50)は、都内で唯一の水産専門の中央卸売市場だ。その歴史は古く、天正年間(1580年頃)に川魚・青物・穀物を中心に始まったとされる。奥州・常陸に通じる街道の大切な拠点として栄え、神田・駒込と並ぶ江戸三大青物市場として幕府の御用達になった。その後、昭和54年(1979)に取扱量の増加に伴って施設が手狭になったため、青果部門を足立区入谷に分離移転し、足立市場は水産物専門市場として現在に至る。
 足立市場では、まぐろ類が約8%、鮮魚が約30%、残り62%を冷凍品や塩干加工品を取り扱っている。そんな市場で、一般の人向けに市場を開放して新鮮で安全な海鮮を買い物できる「あだち市場の日」が先月3年ぶりに開催された。待ちに待っていたと多くの人たちが訪れ、買い物袋いっぱいに帰っていく様子があちらこちらで見られた。
 「あだち市場の日」は奇数月の第2土曜日に開催、次回は5月13日(土)午前9時~11時で開かれる予定。
【問合せ】TEL3879・2750足立市場協会
【交通】千住大橋駅から徒歩3分、または北千住駅からコミュニティバスはるかぜ「西口地域循環」で足立市場入口下車すぐ
Bさわやかな朝はおいしいコーヒーとパンで
 足立市場の脇に2021年にオープンしたベーカリーカフェ「Mills Coffee(ミルズコーヒー)」(千住橋戸町47、TEL4291・3705)。毎週木曜日はワンちゃん連れで入店OKとあって犬仲間で訪れる人も多いお店だ。
 中国出身のラン店主が作るサンドイッチやクロワッサンは大好評。パンと一緒に、千住ならではの名前を付けたオリジナルブレンドコーヒーを飲むのが至福のひと時。
 「やっちゃばブレンド」はコクがしっかりしていてナッツの香ばしさとチョコレートの甘みを出している。酸味がなく、キレのある苦みが特徴的。「おおはしブレンド」はジューシーでスッキリ爽やかで明るい酸味が特徴。いずれも一杯550円。自宅でも楽しめるように軽く焙ったコーヒー豆の販売もしていて、「やっちゃばブレンド」は200g1100円~、「おおはしブレンド」は同1300円~。
 焼き菓子やオリジナルのオーダーケーキも人気があり、誕生日や御祝い事でケーキを注文する人も多い。
 他にもキッズ向けに英会話教室を行うなどイベントも定期的に開催。地元密着のお店として親しまれている。イートイン(お店の外にもベンチあり)はもちろん、テイクアウトも可能。
 ホームページ、インスタグラムあり。
★「足立朝日を持参」で2000円以上の購入者に、5月末まで焼き菓子「チョコアーモンドビスコッティ」を1つサービス
【営業時間】午前11時~午後3時(土曜は4時まで)、日曜・月曜定休※5月は9日(火)から通常営業
【交通】千住大橋駅から徒歩3分または、はるかぜ「西口地域循環」で足立市場入口下車すぐ
C先月オープンしたばかりのインドカレー店
 4月11日(火)に日光街道沿いにオープンしたインディアンファミリーレストラン&バー「ウェルカム」(千住仲町15-2北千住ダイヤモンドマンション102、TEL3870・1477)。日本人向けに味付けされたおいしいカレーに早くもリピーターが続出している。
 営むのは来日して8年になるネパール出身のマラシニトンダマニ店主。人柄も良く、お客さんとのコミュニケーションもバッチリだ。
 ランチは9種類。おすすめは「日替わりカレー」(900円)。全てのカレーにサラダ、ナン&ライス、ドリンクが付いてくる。ナンとライスの両方が付くのは、うれしい。さらにおかわり自由というサービスまで。夜は酒飲み用に、おつまみが充実。約30種類の料理と一緒にインドやネパールのビールや焼酎はいかが。テイクアウトは3種類でランチは650円~、ディナーは800円~。
 店内最大40人、飲み放題のパーティーメニューもあるので、新年会や忘年会にもピッタリ。
※表示価格は全て税込み。
★「足立朝日を持参」で5月末までランチは50円引き、ディナーは10%オフ
【営業時間】午前11時~午後3時、5時~11時、月曜定休
【交通】北千住駅から徒歩8分
D箱屋さんが提供するコミュティ空間
 「みんなが笑顔になれる場所(箱)。みんなの十八番が披露できる場所」をコンセプトに、下町の箱屋さん「㈲ホーエイプラス」(一ツ木修一社長)が提供する空間「OHAKO」が千住緑町3-9-20に2年前に誕生。おいし、たのし、いやしを体感できる場所として、地元住民を中心に話題を呼んでいる。
 同社は約30年前に町屋で創業。3年半前に現在地に移ってきた。大きなカッティングマシンを導入する際に借りた2階建ての空いてる空間を何か利用できないかと考え、お菓子の販売をスタート。その後、お弁当や作家によるハンドメイド品の販売もするようになった。さらに、2階にはマッサージやネイルサロンのほか学研教室まで。その結果、人が人を呼び、地元に住む人たちにとってなくてはならないコミュニティ空間として知られるようになった。また、子どもたちにとっては定期的に開催されるイベントも大人気で、夏まつりではヨーヨーすくいや自由研究にピッタリなワークショップなどが行われる。
 サブレ、フィナンシェ、ガレットなど焼き菓子は130円~、月に2回(第2、第4金曜)ケーキの販売あり。日替わりのお弁当は600円~。イベントの開催案内はインスタグラムやLINEなどでお知らせ。
★「足立朝日を持参」でお弁当購入の方に5月末まで国産ゆずレモンスカッシュまたは国産レモンスカッシュ1杯サービス
【営業時間】午前10時~午後5時、土日定休※5月は8日(月)から通常営業
【交通】千住大橋駅から徒歩7分または、はるかぜ「西口地域循環」で千住緑町三丁目下車すぐ※駐輪場あり

写真A-①魚のプロたちに会いに行こう
②市場の日ではマグロの解体が間近で見られて大迫力
B-①ケーキとコーヒーで優雅なひと時を
②白を基調としたオシャレな外観
C-①カレーは日本人向けにアレンジ
②日光街道沿いにある店舗
D-①子どもたちが大喜びの夏まつりの様子
②はるかぜバス停前にある店舗