足立朝日

千住の喫茶店・カフェとコラボ 舞台「珈琲いかがでしょう」 シアター1010で5月に上演

掲載:2023年5月5日号
 かぐわしい珈琲の香り。そこに添えられたマスターのさりげない一言が強張った心をふと軽くしてくれるとしたら――。
 店主・青山一と、彼に癒される人々とのやさしくほろ苦い物語「珈琲いかがでしょう」が、5月17 日(水)~21 日(日)、シアター1010で上演される。原作はコナリミサトの同名漫画(マックガーデン刊)で、昨年、中村倫也主演でドラマ化された。
 上演に先立ち、千住の喫茶店やカフェとのコラボがスタート。制作会社キョードーファクトリーが「舞台を通して開催地である千住を盛り上げたい」と働きかけ、17店舗が応じたもの。出演者の一人で、バリスタ資格を持つほど珈琲好きの花陽みくさん(元宝塚歌劇団所属)が事前に店舗を巡り、各店の特徴をInstagram( ID: @bt_c0ffee_cafe ※0はゼロ)で紹介している。
 4月21日(金)には千住のカフェで記者発表会が開かれ、脚本・演出の菅野臣太朗さん、主演の校條拳太朗さん、ヒロインの太田奈緒さん、花陽さんが登壇した。
 コラボについて花陽さんは、「どの店舗のオーナーさんたちもあたたかくて、1杯に込める思い、どういう風に飲んでほしいかということまで考えている方が多かった。人生の勉強になりました」と熱いコメント。「北千住が大好きになりました。細い路地を抜けると珈琲屋さんがあって、ワクワクする土地。みなさん、やさしく声をかけてくださったり。坂道がなくて散歩もしやすい」と語った。
 菅野さんは参拝した氷川神社での、珈琲のキッチンカーとの奇跡の出会いを告白。また、舞台上で実際に珈琲を淹れるシーンがあるそうで「お客さんに香りを感じてもらえる演出を考えている」と明かした。チケットなど詳細は公演サイト(https://coffeeikaga-stage.com/)で。
〈コラボ協力店舗〉
BUoY café&Bar、千住宿 珈琲物語、くし処 いわ咲、Tama Coffee Roaster、select gallery & bar ” baku “、はれてまりカフェ、□□□(シカク)、Café Kova Garden、SLOW JET COFFEE、喫茶 蔵、SHANTY、マメココロ北千住店、LUSH COFFEE、八重洲珈琲 千住中居町店、Sd coffee、わかば堂、寛味堂

写真/記者発表で珈琲への思いと舞台への意気込みが語られた。左から太田さん、菅野さん、校條さん、花陽さん