足立朝日

「春の舞踊まつり」大盛況

掲載:2023年5月5日号
 第36回「春の舞踊まつり」が3月27日(月)、竹の塚地域学習センター4階ホールで行われた。
 主催の「竹の塚舞踊愛好会」(中村賴子会長)は、古典舞踊から新舞踊まで、流派を問わずお互いを尊重し、地域住民との親睦を図りつつ、舞踊を通して地域社会の発展に寄与することを目的に活動している。文化庁事業の「伝統文化親子教室」の活動にも長年積極的に関わり、日本舞踊の伝承と、子どもたちの健全な心身育成に力を注いでいる。
 当日は、コロナ禍を考慮して式典は行わず、午前から通しで舞台を続行。小学生対象の「もも組」7人は、伝統文化教室の子どもたちの応援参加を受けて、午前中に愛らしい踊りを披露。老若男女の出演者が、日ごろの練習の成果を存分に発揮した。中には、椅子に腰かけたまま見事に踊りきる会員もいて、会場から拍手喝采を浴びた。
 フィナーレでは、竹の塚舞踊愛好会・容市樹会・伝統文化親子教室の3団体が舞台に上がり、華麗な「元禄花見踊」を披露。豪華絢爛で艶やかな姿に、会場から惜しみない拍手が送られた。
 後継者不足により解散する団体が多い中で、同会では中村会長の娘・中村由佳さん(芸名=仙田佳南女)が、若手会員と共に活躍中だ。伝統文化教室の事務局や愛好会の裏方を担いながら、私立女子中高の数学・礼法講師として勤務。礼法では1000人の生徒と向き合う。
 中村会長は、その姿を頼もしく感じながら、同会の活動に想いを馳せる。「ここ数年、舞踊のみならず着物を楽しむ会員が増えている。私たちの活動が影響していると信じ、これからも皆さんと一緒に色々な活動を行っていきたい」

写真/フィナーレで華麗な踊りを披露(中央が中村会長)