足立朝日

高松潤さん出演 舞台「GISKE」 日産総帥・鮎川義介の人生描く

掲載:2023年5月5日号
 足立学園出身の俳優・高松潤さん(青年座所属)が、昨年、恵比寿に新しくオープンした劇場の舞台に立つ。
 国のために1万社をそだてた不屈の男――日産コンツェルン総帥・鮎川義介(1880―1967)の生き様を描く舞台プロジェクトの第2弾。明治時代、長州士族の長男として生まれた義介は「決して金持ちにはならない」と誓い、東京帝大を卒業後、一職工に紛れて働くことを決意。しかし、日本の工場が外国の模倣だと気づき、本場の技術を学ぶために渡米している。
 物語は第二次大戦の戦争犯罪人を収容した「巣鴨プリズン」の中で、義介が戦犯たちの心を和ませ「近いうちに、牢内で芝居でも作るか」と、楽しげに語り始めるところから始まる。
 昭和5年、国産自動車の黎明期。車部品に挑み窮地に陥っていた大阪の自動車部品工場で喧嘩に巻き込まれた男は、同時に情熱の渦にも巻き込まれ、国産自動車産業の歴史的な一歩を踏み出す。彼の物語は満州国から戦後へ壮大に広がっていき、驚き聞き入っていた戦犯たちの胸に、やがて復興の炎が湧き上がる――。
 高松さんが演じるのは、義介の一番古い部下の緑丘太一郎。脚本は三名刺繍(劇団レトルト内閣)、演出はドヰ タイジ(STAR☆JACKS)、出演者は浜口望海、鐘ヶ江洸、森田力斗、水沙るる、他。
◆「GISKE(ギスケ)~アルプス山脈の見果てぬ夢~」
【日時】5月18日(木)~22日(月)/18日(木)=午後7時、19日(金)=2時・7時、21日(日)=1時・6時、22日(月)=1時(いずれも開演時間) ※19日(金)2時と21日(日)6時は終演後アフタートークイベント
【場所】シアター・アルファ東京(渋谷区東3-24-7、陛5962・6084/JR「恵比寿駅」西口徒歩5分)
【料金】SS席8800円、S席6800円、A席4800円(全席指定)ローチケで販売中