足立朝日

　六木３丁目先の中川と神明１丁目先の綾瀬川を結ぶ花畑運河（１・４８５㎞）。同運河を守る活動を続けているＮＰＯ法人「エコロジー夢企画」（三井元子代表）が、このほどその運動の成果をまとめた本「花畑運河の今昔」（Ａ４版、１４１頁）を作った。この本は、１０２校の全区立小・中学校と15図書館に寄贈された。
　同運河は、大正８年（１９１９年）にできた国の「都市計画法」という法律に基づき、田畑を買収して開削され、昭和６年（１９３１年）に完成。近代になって開削され、農産物の運搬で舟運が利用された全国でも珍しい歴史・土木遺産だ。
　この本は、同会が年間を通して実施して来た第十三中学校での総合学習「花畑川を活かしたまちづくりの推進」や最近行った花畑運河開削90周年記念の講演会、パネルディスカッション、イベントなどの活動を追跡したもので、「花畑運河」に関するまとまった文献としても初になる貴重なもので、足立区の公益信託「まちづくりトラスト」支援金を利用して完成させた。内容は、「花畑運河は荒川放水路の歴史・産業遺産」の第１章から始まり、歴史的価値に触れた第２章、舟運ルートを探る３章、今昔の写真集、記念イベント、十三中での授業と続くが、写真やイラストがいっぱいで、読みやすくなっている。
【メモ】「エコロジー夢企画」の連絡先は、TEL＆FAX３８８６・６５５４、Ｅメール＝info@ecoyume.net
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写真／写真やイラストがいっぱいで読みやすい本