足立朝日

区の有形文化財 新たに4件登録 珍しい煉瓦造りの 稲荷神社も

掲載:2023年6月5日号
 足立区で新たに4件の有形文化財が登録された。
 うち3件は煉瓦造稲荷神社で、堀之内氷川神社境内社(堀之内1‐7‐4)と島氷川神社境内社(鹿浜2‐28‐4)、下川家(個人宅につき住所非公開)にある。煉瓦で造られた神社は類例が少なく珍しいもので、煉瓦工場の多かった足立区ならではの文化財。明治から大正時代にかけて足立に数多くあった煉瓦工場で、煉瓦造りの神社をまつっていたという。
 もう1件は、中世に広く見られた石製の塔婆「板碑」で、西門寺(舎人2-2-14)にある。区内で見つかっている板碑の中で2番目に古い弘安10年(1287年)のもので、700年以上前。阿弥陀三尊の来迎を示していると考えられている。区内最古の板碑は文永9(1272)年で、既に文化財に登録されている。
 現在、足立区の文化財は、今回新たに登録された4件を含め、合計628件。

写真上から①堀之内氷川神社境内社
②島氷川神社境内社
③西門寺の板碑
④下川家