足立朝日

シアター1010 「珈琲いかがでしょう」心温かく

掲載:2023年6月5日号
 シアター1010公演「珈琲いかがでしょう」(5月17日~5月21日)が、静かに観客の心を温め、大きな反響をもって終了した。
 同作品は、コナリミサト原作の人気漫画「珈琲いかがでしょう」(マックガーデン刊)の初の舞台化で、移動珈琲屋店主・青山一を校條拳太朗が主演。一によって心を開かれる人々を、太田奈緒、花陽みく、新谷姫加、進藤学らが丁寧に演じた。一を支える旧友を久下恭平、その後輩を芹沢尚哉が好演。一の珈琲の師匠を演じた斉藤レイは、珈琲の知識を観客にも与えた。その他の出演者もパワフルな演技で舞台に花を添えた。
 実際にバリスタとして活躍中の花陽は、同作品とコラボした千住の珈琲店17店舗を事前に訪れ、珈琲談義に花を咲かせた。公演パンフレットには、それらの店舗が「千住カフェ巡り」として紹介された(店名は本紙5月5日号8面掲載)。
 同館では、今後も足立区・地域・作品とのコラボにより全体を盛り上げ、多くの人々に気軽に劇場へ足を運んでほしいと考えている。

写真/左から芹沢・花陽・久下・校條・太田・新谷・進藤・斉藤