足立朝日

塚本ユージさん「コロネのおしりはどっち?」 第8回絵本出版賞・最優秀賞

掲載:2023年8月5日号
 足立区出身・在住の塚本ユージさんの作品「コロネのおしりはどっち?」が第8回絵本出版賞・絵本部門で最優秀賞を受賞し、昨年11月に出版された(みらいパブリッシング刊/B5変形・32ぺージ・オールカラー/税込1499円)。発売時にはAmazon新着絵本ランキング2位になるなど好評で、全国学校図書館協議会選定図書にも選ばれている。
 3人の子の父である塚本さんは、デザイン事務所・㈱アメージングデザインを営む傍ら制作した処女作「かいとう あっというま」(扶桑社)が、2018年に第10回フジテレビKIDS be絵本大賞を受賞した。
 3作目となる今作は「自分さがし」がテーマ。コロネを食べている時に、子どもと「どっちがお尻だろう」と話していたのをきっかけに生まれたという。甘いチョコクリームがたっぷり入ったコロネパンが、「自分はどっちがお尻なんだろう?」と悩み、出会った食パンやドーナツ、クレープ、パフェたちに尋ねていく物語が、パステルのやさしいタッチで描かれている。絵を眺めているだけでもスイーツを食べた時のように癒され、コロネが辿り着いた答えに勇気をもらえる内容だ。
 7月1日(土)には、千住大橋駅前のポンテポルタ千住で中央図書館によるイベント「あだち絵本シアター 絵本と音楽を楽しもう!」が開催。塚本さんと仲間たちが未就学児と保護者を対象に、読み語り、体操、お絵描き体験を行った。
 はじめに塚本さんが「ぼくは西新井の小さいパン屋で生まれました」と自己紹介。コロネ○×クイズでは、コロネの名前の由来や発祥国などの出題に、参加者の親子は楽しみながら考えていた。
 千住関屋町の梅田唯花さん(7)は「本を読む楽しさを知ることができた」、妹の愛莉さん(2)は「お絵描きが楽しかった」と笑顔。群馬から来ていた7歳の男の子は、2カ月間、毎日読んでいたほどお気に入りで、絵本に塚本さんのサインをもらって宝物のように抱えていた。
 「親子で読めるのが絵本の良さ」と塚本さん。「面白かったというだけでなく、何かに気付くきっかけになれば」。自身の子どもたちは高校1年、小学6年と1年と成長したが、作品の下読みを聞いてもらっているそうだ。
 今回の絵本の初版印税は全額、足立区の児童養護施設や母子生活支援センターなどに寄付する予定とのこと。

写真上/参加者に絵本を紹介する塚本さん=ポンテポルタ千住で
下/イベントの様子=同