足立朝日

地域のみんなが笑顔になれる場所 千住えびす会商店街内に「せんむすび 縁側SPACE」オープン

掲載:2023年9月5日号
 千住えびす会商店街の一角にある青果店「ヤオシチ」の3代目経営者で、同商店街の副会長でもある嶋田久栄代表とその幼馴染である清水さと子さん、鈴木若菜さんの3人が中心となり、同商店街内に「せんむすび 縁側SPACE」(千住元町3-2)が8月6日(日)にオープン。商店街に来た人のお休み所として、また地域活性化のイベントスペースとして注目されそうだ。

 「自分たちが育った地域に恩返しがしたい」(嶋田さん)との思いを形にした。千住に住む子どもから高齢者までが気軽に来て、おしゃべりしたり、お茶を飲んだり、ほっと一息つけるそんな場所だ。
 使い方は人それぞれ。日中は駄菓子カフェとして運営していて、子どもたちがお小遣いを片手にお菓子を買いに来たり、夏場は1杯100円でかき氷、冬場はおでんを提供。時には、母親が商店街で買い物する間に、普段仕事で中々父親とゆっくりできない子どもが、楽しそうに親子のコミュニケーションをとっている姿もある。また、この通りは帝京科学大学の学生の通学路にもなっていて、午後7時~はワンドリンク制の学習スペースへと姿を変え、宿題をする学生も多い。
 レンタルスペースなので、河川敷で野球をした後の反省会に使ったり、様々な教室などを開催することもできる。実際、帝京科学大学が高齢者向けのスマホ教室を行っている。
 「この場所を地域の人たちと一緒に育てて盛り上げていきたいですね。Wi‐Fi、プロジェクターも完備しているので、若い人たちが挑戦できる場所として有効活用してください」と嶋田さん。
 ところで、千住えびす会と繋がる千住大門商店街(田口恵美子理事長=「喜田家」社長)内には、2011年に区の商店街活性化モデル事業の一環としてオープンした「Cafeしゃべり場」(千住龍田町17-10、電話非公開)があり、地元住民と帝京科学大学生が交流する場所として、地域のにぎわい創出につながっている。
【せんむすびの営業時間】午前8時~午後10時(駄菓子屋カフェは、午前11時~午後5時)、不定休出金

写真上/縁側でホット一息していきませんか
中/「夏はかき氷、冬はおでんを作ってお待ちしています」と左から清水さん、嶋田さん、鈴木さん
下/たくさんの駄菓子。会計は計算の勉強にもなるようにと子ども自身が行う


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