足立朝日

戦争報道の真実とは 10月 青年座公演 「同盟通信」 高松潤さん出演

掲載:2023年9月5日号
 足立学園出身の高松潤さん(写真)が、所属する劇団青年座の公演「同盟通信」に2年ぶりに出演する。
 共同通信社と時事通信社の前身である同盟通信社は、AP通信やロイター通信などの世界の通信社に肩を並べるため、19
36年(昭和11)に新聞聯合社(聯合)と日本電報通信社(電通)が合併して発足。それが2社に分かれるまでに、一体何が起こったのか――。戦時下の通信記者の視点から戦争報道の真実を描く。
 高松さんが演じるのは、同盟通信社の記者である主人公の同期・黒田宗篤。「戦後78年、通信記者の目線からあの戦争を振り返ります。是非多くの方に観ていただきたい作品です」
 脚本は昨年、読売演劇大賞最優秀作品賞を受賞した古川健氏(劇団チョコレートケーキ)。演出は青年座の黒岩亮(「真っ赤なUFO」「ズベズダ」「コルセット」他)。初舞台の新人まで、オール青年座劇団員で贈る。
 1937年、盧溝橋事件をきっかけに日中戦争が勃発し、陸軍と密接な関係を持つようになっていった同盟通信。現場の記者たちは「報道」と「宣伝」の間で激しい葛藤を繰り返していたが、ついに対米開戦が決定され、国策の為に国民を扇動する宣伝機関に堕ちていった――。
 日本の報道の在り方が問われる今日、歴史に向き合い学ぶ一作となる。
【日時】10月13日(金)~22日(日)、開演時間=13・17・18・20日は午後7時、その他は午後2時(開場は30分前)
【場所】新宿シアタートップス(JR「新宿駅」東口徒歩5分、都営新宿線「新宿三丁目駅」B9出口徒歩1分)
【料金】一般前売5000円(当日5500円)、夜公演割引4200円(当日4700円)、*U30(30歳以下)3000円、*U18(18歳以下)1800円、*グループ割引(同一日4名)1万6000円 ※青年座(TEL0120・291・481土日祝除く午前11時~午後6時、またはネット予約)、チケットぴあ、Peatix(*は青年座のみ)
【問合せ】TEL5478・8571劇団青年座 
★10月17日(火)午後7時に2組4名ご招待(応募方法は4面)