足立朝日

お化け煙突舞台の青春ラブコメディを柏枝が熱演  第3回「千住落語」

掲載:2023年10月5日号
 千住を舞台にした「千住落語」の第3回が9月16日(土)、北千住マルイ10階のシアター1010稽古場で行われ、約50人が楽しんだ。
 今回は、最初に前座の三遊亭こと馬さんが、初々しい小話を披露。続いて真打の春風亭柏枝さん(48)が、「ラーメン屋」という持ちネタを披露した後、千住のシンボル的な存在として、昭和38年(1963年)に惜しまれて解体された東京電力千住火力発電所の4本の煙突、通称「お化け煙突」を舞台にした千住ネタの創作落語を披露。
 煙突の前で久しぶりにデートした老夫婦が、出会った高校生時代の思い出にひたり、お互いの気持ちを「はっきり言えなかった」自分たちに顔を見合わせて笑う、というほのぼの話に仕立てた。
 その際「ポワン、ポワン、ポワン」という擬声語を何度も力を込めて使い、お婆さんに「お爺さんは、そうしていつも自分の気持ちを『煙にまく』んですね」と語らせて、落ちにするという熱演で、拍手を浴びた。
 第4回は12月17日(日)午後、千住旭町会館(千住旭町17-6)で開催予定。引き続き読者を招待する予定だが、詳細は11月号で。
【メモ】「千住落語」の問合せは、TEL080・5426・7238(藤井)

写真/熱演の春風亭柏枝さん