足立朝日

羅針盤 VOL.145

掲載:2023年10月5日号
 「天高く馬肥ゆる秋」――。秋は空が澄み気候が良いため、食欲が増し、馬が肥える、というわけだ。
 10月になった。待ちに待った秋の到来だ。堰を切ったように、次から次へとイベントの掲載依頼が舞い込んで来る。うれしい悲鳴である。
 「馬肥ゆる」と言えば、地元のグルメとお酒が付いて回る「旅」。10年ほど前から、こつこつとやって来た「関東88カ所霊場巡り」(四国88カ所巡りをまねて「関東霊場協会」という団体が群馬、栃木、茨城、千葉、埼玉、東京、神奈川の88カ寺を巡るコースを作ったもの)が、この9月で74カ寺を超えた。無宗教のため、小生の旅は大体が電車、バス、歩きでホテルに泊まり、グルメとお酒を楽しみ、地理と歴史をたどる1泊2日の気まま旅……。
 そう言えば、5月に「おくの細道」の旅で千住を出発した我らが俳聖・松尾芭蕉翁、今頃は福井県の敦賀だ。
 あんな話、こんな話といくらでも逸話はあるが、浅学非才の小生、今夜も「おくの細道」を抱いて寝るとするか!?    (編集長)