足立朝日

THE環境Vol.1

掲載:2008年2月5日号
◆◇THE環境Vol.1
 マザー・テレサの言葉に「小さなことにいつでも誠実であるように努めなさい。大きなことをできる人たちはたくさんいます。でも、小さなことを大切にしようとする人は、ほんの一握りしかいないのです。私たちはよく小さなことをおろそかにしてしまうのです」。
 「私たちのすることは大海のたった一滴の水にすぎないかもしれません。でもその一滴の水があつまって大海となるのです」というのがある。
 これは色々なことにあてはまるが、地球温暖化、環境破壊など一人ひとりが自分にできることを真剣に取組んでいくことにもあてはまる。人は小さなことを軽く見てしまいがちだが、小さなことの中にこそ大切ものが明らかな形で表されるのではないだろうか。
 区でも推進している「区民環境家計簿」。登録すると、節電やマイバッグで二酸化炭素をどの程度削減できるかエコポイントでわかり、ポイント数でエコグッズと交換できる。
 もちろん区民一人ひとりが意識を高くすることは大切だが、例えば自販機。会社内の夜間や、土日の利用者がいない自販機をOFFにしたり、屋内の自販機内の照明を消したりするだけでも40~50%の削減になる。会社も節電で利益になるしエコにもつながる。全国で230万台ほどあると言われる自販機だが、一斉にすれば相当な省エネになるだろう。
 91年頃から自販機も電力を削減したものも増えたが、通常の家庭が消費する1カ月分の電力がかかっていたという。個人も企業も小さなことに気をつけ大海となるようにしたい。