足立朝日

区政方針と予算

掲載:2008年2月20日号
◆◇区政方針と予算
 足立区の平成20年度の区政方針と予算案が1月28日、発表された。近藤区長にとって初の予算で、今後の政策と足立の未来を占う一歩となる。
  一般会計の総額は2174億円で、前年度より29億円、1・3%の減額。日暮里・舎人ライナー建設などの大規模投資事業終了による。
  区の財政は一段落したものの、都区財政調整制度に頼る運営が続いていることから、「あれもこれもと手を広げるよりは的を絞って、区のマイナスイメージを払拭、良さを引き出し活用することに力点を置いた」と区長。テーマを『「こども・環境・治安」3つの鍵で拓こう! 足立の未来』とし、区民も共に、の想いを「拓こう」に込めた。
 施策の柱は、こども、環境、治安回復の3つ。こども施策では放課後子ども教室「あだちキッズぱれっと」の拡大、健康意識づくりを進める「おいしい給食日本一」など。環境施策は垳川浄化対策など自然再生や、洞爺湖サミットに先立ち5~6月に「環境サミットin足立(仮称)」の開催を計画。治安回復施策では、刑法犯認知件数・都内ワースト1からの脱却を最優先事項とした。区内刑法犯件数の3割が自転車盗なことから、1台に鍵2つの「ワン・チャリ・ツーロック作戦」を展開。5万本のワイヤー錠を配布する。