足立朝日

Vol.38 新春寿寄席―笑客万来―

掲載:2023年11月5日号
初春の万福を祈り 恒例の初笑い

 ファン待望・かめありリリオホール初春の恒例舞台「新春寿寄席」が来年1月、華やかに幕を開ける。出演は、次の面々。
【柳家さん喬】つややかな声で語る人情噺は絶品! 政治家のファンも多く、コロナ禍における国会でのヒアリングに落語家として唯一出席し、現状を訴えた。毎年、米国の大学夏期日本語学校で、落語を通して日本文化を紹介する活動を継続。紫綬褒章ほか受賞多数。
【入船亭扇遊】淀みないしゃべりと明るく粋な芸風で、観客を江戸情緒の世界へと引き込む古典落語の名手。引っ込み思案で純朴な少年時代、モスラが本当にいると信じて、故郷熱海の海岸でモスラを呼ぶ歌を3日間歌って踊ったという逸話は有名。紫綬褒章ほか受賞多数。
【古今亭文菊】学習院大学OBとしての品格が、そのまま芸に反映されているような端正な姿と語り口で、江戸の情景や女性の心情を巧みに描く。多くの受賞歴の中でも、令和元年度・2年度国立演芸場花形演芸大賞の大賞連続受賞の功績が、話芸の確かさを物語る。
【春風亭昇也】漫才師として活躍後、春風亭昇太に入門。師匠と同じく明るく元気な芸風が、人々を笑顔にしている。毎週(火)午後8時からのBS日テレ「笑点特大号」若手大喜利出演中。昼12時51分から生放送のラジオ番組bayfm「it!」の毎週(水)を担当。
【田辺いちか】舞台俳優・声優として活躍後、講談師・田辺一邑に入門。講談の持つ精神性、世界観、語りのリズムを語り継ぐ逸材だ。東京・ユーロライブの「渋谷らくご」が選出する「楽しみな二つ目賞」(2020年)、「おもしろい二つ目賞」(2022年)を受賞。
【鏡味味千代】国際基督教大学を卒業後、広報代理店勤務を経て国立劇場・第5期太神楽研修生に。落語芸術協会で噺家の前座に混じって厳しい前座修行を終え、浅草演芸ホールにて寄席デビュー! 英語・フランス語堪能な太神楽師として海外公演も手掛ける。
 これら各界を背負う逸材たちの華やかな競演を堪能し、新たな1年を。
【日時】2024年1月3日(水)午後1時30分
【料金】4000円/会員料金あり
【チケット】TEL5680・3333