千住大川端地区が大きく変わろうとしている。隅田川と墨堤通り(補助第119号線)に挟まれたこの一帯は、かつてアミューズメント施設・アメージングスクエアがあり、千住の隠れスポットとして知られていた。

対象となっているのは約4・3㏊の土地で、すぐそばに千住関屋駅(京成線)と牛田駅(東武線)、隣には足立郵便局がある。同じ川沿いの並びには、シテヌーブやイニシアなどの高層マンション、南千住の再開発により対岸に高層マンション群「東京フロンティアシティ」を臨む立地で、昭和の時代に取り残されたような不思議な雰囲気のエリアとなっていた。
その中にはタクシー営業所のほか、釣堀、スポーツ施設内にはカート場やフットサル場があり、放課後になるとスケートボード場でアクロバティックな技に挑戦する子どもたちの姿が多く見られた。
そのアメージングスクエアは今年6月に解体が始まり(完了は26年3月予定)、7月に地権者から住宅市街地の整備事業の計画案が発表された。
◆4者でまちづくりを協議
この「千住大川端地区開発計画」の地権者は、東京製鐵、岡田商事、東武鉄道の3者。これまで千住大川端地区と周辺地域では、大規模工場跡地などの土地利用転換の適切な誘導を目的として、住宅市街地総合整備事業を活用した住宅開発と基盤整備が進められてきた。
すでに地区の西側はコスモシティ北千住、都営千住関屋町アパートと道路の一部が整備されていて、今回の東側の開発計画が動き出したことにより、公園や道路などの基盤整備も進展することになる。
計画によると、第1期工事で29階建て(高さ約105m/約270戸)、34階建て(高さ約130m/約580戸)のタワーマンション、10階(高さ約40m/90戸)のサービス付高齢者向け住宅のほか、子育て支援施設、クリニック、商業施設を整備。川沿いの都のスーパー堤防の整備事業に協力し、8000㎡のオープンスペースや水辺の空間を整備予定という。
足立区は2005年から事業者3者と、開発についての協定を結び協議を進めてきた。地権者は多世代が住む場にしたいと2100戸の住宅を計画しており、区は住宅供給に見合った道路整備を要望。京成線南側の敷地内に線路と平行に東西を貫く道路が計画されている。
地元住民からは日常の買い物に利用できるスーパーなど商業施設を求める声が多い。また新規住民の多数参入も見越して、学童保育や保育所、カフェなどの設置も区が求めている。
対象地内に居住者以外の人も利用できる憩いのスペースや子どもの遊び場となる公園の設置、さらに地域住民の垂直避難所や一時避難所の確保も検討。
工事は第1期と第2期に分けて行われる予定で、2025年着工を目指している。
12月15日の区のエリアデザイン委員会で計画の内容が検討された後、12月下旬に千住東、柳原、千住関屋町、千住曙町の住民に説明会を開くとのことだ。
写真上/千住大川端地区開発計画―施設配置について=足立区の資料より
下/千住大川端地区開発計画全体図=同

対象となっているのは約4・3㏊の土地で、すぐそばに千住関屋駅(京成線)と牛田駅(東武線)、隣には足立郵便局がある。同じ川沿いの並びには、シテヌーブやイニシアなどの高層マンション、南千住の再開発により対岸に高層マンション群「東京フロンティアシティ」を臨む立地で、昭和の時代に取り残されたような不思議な雰囲気のエリアとなっていた。

そのアメージングスクエアは今年6月に解体が始まり(完了は26年3月予定)、7月に地権者から住宅市街地の整備事業の計画案が発表された。
◆4者でまちづくりを協議
この「千住大川端地区開発計画」の地権者は、東京製鐵、岡田商事、東武鉄道の3者。これまで千住大川端地区と周辺地域では、大規模工場跡地などの土地利用転換の適切な誘導を目的として、住宅市街地総合整備事業を活用した住宅開発と基盤整備が進められてきた。
すでに地区の西側はコスモシティ北千住、都営千住関屋町アパートと道路の一部が整備されていて、今回の東側の開発計画が動き出したことにより、公園や道路などの基盤整備も進展することになる。
計画によると、第1期工事で29階建て(高さ約105m/約270戸)、34階建て(高さ約130m/約580戸)のタワーマンション、10階(高さ約40m/90戸)のサービス付高齢者向け住宅のほか、子育て支援施設、クリニック、商業施設を整備。川沿いの都のスーパー堤防の整備事業に協力し、8000㎡のオープンスペースや水辺の空間を整備予定という。

地元住民からは日常の買い物に利用できるスーパーなど商業施設を求める声が多い。また新規住民の多数参入も見越して、学童保育や保育所、カフェなどの設置も区が求めている。
対象地内に居住者以外の人も利用できる憩いのスペースや子どもの遊び場となる公園の設置、さらに地域住民の垂直避難所や一時避難所の確保も検討。
工事は第1期と第2期に分けて行われる予定で、2025年着工を目指している。
12月15日の区のエリアデザイン委員会で計画の内容が検討された後、12月下旬に千住東、柳原、千住関屋町、千住曙町の住民に説明会を開くとのことだ。
写真上/千住大川端地区開発計画―施設配置について=足立区の資料より
下/千住大川端地区開発計画全体図=同