足立朝日

新田学園で「おしごとらんど」開催 生徒が多様な職業を体験

掲載:2023年12月5日号
 地域連携型校内職場体験「おしごとらんどin新田学園」が10月12日、同学園(新田3丁目/土肥和久校長)で開催された。
 これは「多様な夢を描き、未来への道筋を見据える『生徒へ届ける』新しい形のキャリア教育」として、ヤオキン商事㈱(伊藤治光代表取締役)がコーディネーターを務め、幅広い職種の職業人を学校へ招聘。校内で生徒が職業を体験する試みで、新田学園では3度目の開催となった。
 会場の第一校舎では、体育館から4階までの教室を使用。芸能・葬祭業・農業・漫画家・下着デザイナー・薬剤師・百貨店業・保育士・信用金庫・接客飲食業など15業種がブースを構えた。
 生徒は各職業人の話に聴き入り、社会人としてのマナーを学びながら、会話と実地体験に向き合った。例えば葬祭業では、教員が故人役を務め、生徒が社員から着物の着せ方を始めとする故人との向き合い方を学んだ。接待飲食業では、著名チェーン店のスタッフが「おいしいコーヒーの淹れ方」を伝授した。
 各ブース大盛況で、生徒たちは目を輝かせながら職場体験に勤しんだ。
 生徒会の8年生(中2)からは、次の感想が寄せられた。▼長瀬晴峰さん(役員)は「農業では、生産者がどのような苦労をして野菜やお米を作るかを知ることができて良かった。どの職業も大変だがやりがいもあり、働くのが楽しみになった」▼矢崎円佳さん(会長)「好きなことを仕事にするのは楽しいと思い、スポーツインストラクターを選んだ。人と接すること、積極的な人が向いていると知り、自分に合うと思った」▼本間稜也さん(役員)「接客飲食業で、酸味と甘みが分離しているコーヒーを混ぜる方法を習った。働くことで成長できるのが社会人の良さであると感じた」

写真上/おいしいコーヒーの淹れ方を学ぶ
下/故人役の教員に着物を着せる生徒