関三通り商店街(関原3丁目)の「駄菓子屋irodori(イロドリ)」が、店内に新たに「感情図書館」を設置しようと取り組んでいる。
イロドリは民間学童保育を運営しているNPO法人Chance For All(中山勇魚代表/関原3-15-4)が、多世代交流ができる居場所を作りたいと、2021年7月にオープン。店内にはフリースペースがあり、CFAの学生メンバーたちが運営、日々子どもたちと接している。
クリスマスやハロウィンなどのイベントには約2000人が来場し、年間1万人以上の子どもたちが利用する施設に成長した一方で、学生たちは厳しい現実に直面。駄菓子をご飯代わりにするひとり親家庭の子、季節が変わっても同じ服装の子など、家庭環境による問題に踏み込めないもどかしさを感じているという。
全国を見ても年々、小中学生の自殺数が増加しており、深刻な事態に歯止めをかけたいと模索。そこで考えたのが、「感情図書館」だ。
本には直接の答えが書かれていなくとも、学べることが多い。書店では大人向けに「〇〇したい時に読む本」などといったコーナーが作られていることもあり、気持ちや場面に合わせた本が求められている。
感情図書館では、例えば「お母さんやお父さんとケンカしてしまった時」、「友だちから仲間外れにされてしまった時」など、子どもの悩みに合わせた内容の本を提供。周りに頼れる環境がない子や相談するのが苦手な子が、自分で本からヒントや希望を見つけ出し、悩みを解決できる場を目指す。
担当の増山遊斗さん(法政大4年)は読書の利点を、誰もが公平にアクセスできること、今がつらくても「ここではない場所、ここではない自分への希望」を持つことができることだと話す。「本好きでない子にも読むきっかけになってほしい。悩みを持っている子には、自分だけでないんだと気づいてもらえたら」
蔵書は学童の子どもたちの日頃の状況や、大人からのアンケートなどを反映してそろえ、いずれ感情分類の詳細を公開し、全国での広がりを図りたいという。
設置にあたって、現在クラウドファンディングで資金を募集中。目標額270万円は、本1000冊の購入、分類の専門家の費用などに充てる。12月28日まで。
写真/学生スタッフたち。irodoriには100人以上の学生が携わっている
イロドリは民間学童保育を運営しているNPO法人Chance For All(中山勇魚代表/関原3-15-4)が、多世代交流ができる居場所を作りたいと、2021年7月にオープン。店内にはフリースペースがあり、CFAの学生メンバーたちが運営、日々子どもたちと接している。

全国を見ても年々、小中学生の自殺数が増加しており、深刻な事態に歯止めをかけたいと模索。そこで考えたのが、「感情図書館」だ。
本には直接の答えが書かれていなくとも、学べることが多い。書店では大人向けに「〇〇したい時に読む本」などといったコーナーが作られていることもあり、気持ちや場面に合わせた本が求められている。
感情図書館では、例えば「お母さんやお父さんとケンカしてしまった時」、「友だちから仲間外れにされてしまった時」など、子どもの悩みに合わせた内容の本を提供。周りに頼れる環境がない子や相談するのが苦手な子が、自分で本からヒントや希望を見つけ出し、悩みを解決できる場を目指す。
担当の増山遊斗さん(法政大4年)は読書の利点を、誰もが公平にアクセスできること、今がつらくても「ここではない場所、ここではない自分への希望」を持つことができることだと話す。「本好きでない子にも読むきっかけになってほしい。悩みを持っている子には、自分だけでないんだと気づいてもらえたら」
蔵書は学童の子どもたちの日頃の状況や、大人からのアンケートなどを反映してそろえ、いずれ感情分類の詳細を公開し、全国での広がりを図りたいという。
設置にあたって、現在クラウドファンディングで資金を募集中。目標額270万円は、本1000冊の購入、分類の専門家の費用などに充てる。12月28日まで。
写真/学生スタッフたち。irodoriには100人以上の学生が携わっている