足立朝日

日本典礼 絆あんしんイベント 水野記念病院スタッフが講演

掲載:2023年12月5日号
 「日本典礼 第51回 絆あんしんイベント」が10月26日(木)、同社で行われた。今回は「看護師さんに聞いてみよう!! みんなでやろう、健康イキイキ体操!!」がテーマ。
 まず、水野記念病院の川島富美子看護部長が、「健康寿命を延ばそう!活き活きとした健康的な生活を」を演題に、「健康寿命」「サルコペニア・フレイル」について講演。サルコペニアは「健康上に問題なく日常生活を送れる期間」で、平均寿命と健康寿命の差は、男性で8・8年間、女性は12・7年間(2019年度調べ)。その「不健康期間」にサルコペニア(加齢による筋肉量減少と筋力低下)の悪循環(運動量減少→食欲低下→低栄養状態→筋肉量減少)を招かないことが大切であると話した。フレイル(加齢により心身が老い衰えた状態)予防の3つの柱は「栄養」「社会参加」「運動」であることも強調。 
 最後に川島部長は、水野病院創立者で現在95歳の水野愛子副理事長の言葉「歳だから・面倒くさいはNGワード」「とにかくよく動く」「歯の健康は大事」などを紹介し、会場の共感を呼んだ。
 それを受け、同院の白井貴弘リハビリテーション科係長(理学療法士)が「筋肉貯金!」と題して、椅子を使って簡単にできる運動・体操を紹介。まずは「椅子からの立ち上がり動作を12秒以内で5回繰り返す」ことができれば、脚の機能が保たれていることを説明。続いて、バランス能力と筋力向上の運動(椅子の立ち座り、片足立ち)や、頭と体を同時に動かす転倒防止の運動(足踏み状態や、前後ステップで言葉を想起)などを紹介。来場者揃って実践したが、高齢とは無縁のスムーズな動きに、白井係長も驚き絶賛した。
 あい訪問看護ステーションの村山かおる所長(看護師)が2人をサポートし、講演会は盛況のうちに終了。
 参加者からは「毎日歩いているが、それがフレイル予防に役立つことを知り、うれしい」「日常生活の中でできる運動を教えてもらえて良かった」などの感想が聞かれた。

写真/(左から)村山所長、川島部長、白井係長