足立朝日

市川森一氏 十三回忌 故郷の諫早で

掲載:2024年1月5日号
 前シアター1010館長・市川森一氏(元日本放送作家協会理事長)の十三回忌法要が昨年11月25日(土)、徳養寺(長崎県諫早市)で、大久保潔重諫早市長参列のもと、しめやかに行われた。
 その後、場所を水月楼に移し、大久保市長、古賀友一郎内閣府政務官をはじめ、家族・親戚縁者などが市川氏への想いを馳せ、和やかに会食。
 同日、諫早図書館での「第10回森一忌」では、同氏顕彰碑への献花と式典が行われた。
 司会・進行は、市川氏の母校・諫早高校の放送部員・古賀美希さんと金澤美羽さん。開会の言葉は、市川森一顕彰委員会の粕谷正昭委員長。主催者挨拶は、山下博之諫早市芸術文化連盟会長代理。大久保市長と南条博諫早市議会議長の来賓挨拶後、市川氏の妻で俳優の美保子さん(芸名=柴田美保子)に、記念品として「市川森一作品リスト」が手渡された。記念行事では、内田康子さん(令和4年度たらみ図書館朗読コンクール自由部門最優秀賞)が、市川氏の作品「幻日」を朗読。続いて、長崎新聞社の松尾潤論説委員が「市川森一先生と長崎新聞」を演題に講演。美保子さんに「市川先生が大好きなのですね!」と声をかけ、会場を和ませた。最後に、令和4年度シナリオ講座作品ラジオドラマ「皿の重なる音のまち」(作=藤田千翔)が紹介された。
 謝辞では、美保子さんが松尾論説委員の言葉に「はい、私は市川が大好きなんです!」と呼応し、会場に笑顔の花が咲いた。同顕彰委員会・中古賀葉子副委員長の言葉で式典は和やかにに終了。
 26日には諫早文化会館で「令和5年度市川森一記念文化講演会」が開かれ、俳優の風間杜夫さんが得意の落語を披露。トークショーでは、美保子さんの軽妙なリードで、風間さんが自身のヒストリーや市川作品に出演した思い出などを語った。

写真/トークショー後の風間さん(左)と美保子さん
撮影=諫早市文化振興課