足立朝日

高松潤さんが初演出 舞台「あねさきの風」3月に 実話の学校改革コメディ

掲載:2024年2月5日号
 青年座所属の俳優・高松潤さん(足立学園出身)が3月に上演される舞台で、演出に挑む。これまで自身が代表を務める団体「Road ONE」の朗読劇は手掛けてきたが、本格的な舞台では今回が初。
 作品は「あねさきの風~学び直しで立ち直った不良たちと学校の物語~」(作=塩塚晃平・太田善也/企画・制作=㈱平成プロジェクト)。実話が基で、原案は「学び直し」を教育のモットーにしている私立横芝敬愛高校(千葉県)の白鳥秀幸校長。九九など小・中学校での勉強は学習の基礎となるため、つまずくと先に進めないことから、昨今学び直しの重要性が注目されている。
 学校改革を描いているが、堅い内容ではなく涙と笑いが満載のエンターテインメント。個性的で実力あるキャスト陣で、最高に楽しめる舞台になること間違いなし。
 高松さんが青年座で初舞台に立ってから今年で20年、さらに上演場所が来年閉館する新劇の殿堂・俳優座劇場とあって感慨もひとしお。自身も出演する。「今年は辰年、年男の私ですが、青年座70周年、築地小劇場100周年という節目の年に演出家デビューすることになりました。現代の教育問題にメスを刺すコメディタッチの学園モノ。ぜひ観にいらしてください」と気合十分だ。
〈あらすじ〉
 千葉県にある「姉崎高校」校長として赴任してきた白鳥が見たのは、問題だらけの生徒たちと、荒れ果てた校庭、地域住民からの苦情が絶えない、惨憺たる光景だった。
 白鳥は個性豊かな教員たちや、地域の顔役である豪傑女社長を巻き込み、学校改革に取り組む。「学び直し」「挨拶運動」などの取り組みにより、生徒も教員も地域住民も徐々に変わり始めたその時、ある事件が起きる……。
〈出演〉藤崎卓也、藤田朋子、塩田康平、内海大輔ほか
【日時】3月14日(木) 19時◎、15日(金)14時◎・19時△、16日(土)14時◯・19時◎、17日(日)14時◯(◎余裕あり、◯やや余裕あり、△残席わずか)
【場所】俳優座劇場(日比谷線「六本木駅」4b出口徒歩5分)
【料金】7000円/予約はTEL0120・240・540(平日午前10時~午後6時/オペレーター対応)
【問合せ】TEL3261・3970㈱平成プロジェクト
★3月14日(木)のゲネプロ(通し稽古)に3組6名招待(詳細4面)

写真下/高松さん