足立朝日

羅針盤 VOL.149

掲載:2024年2月5日号
 元旦に起きた能登半島地震は、最悪であった。建物倒壊、停電、断水、道路の寸断、火災、さらに避難所がない、あるいは避難所の環境が劣悪といった体である。
 1カ月も経つというのに、石川県内ではいまだに1万4千人超が避難生活を送り、この先どうなるのかもわからないという悲惨な状況が続いている。驚いたのは「助けどころか、声もかからない」という孤独な被災者がまだ多数いるという現実だ。
 地方、特に日本海側の町や村の過疎化、孤立化がひどい。一度災害が起きるとわかる。東京などの都市はどんどん栄え、一方の地方は、年々衰えていく現実。これが放置されている。これだけ災害が多い国なのに、防災設備や施設などが全く整っていないことに暗然とする。予算が全くつかないまま放置されている。一方、政界では「裏金じゃぶじゃぶ」の世界が暴き出され、「軍事費倍増」の新聞見出しが躍る。
 一体誰が悪いのか、誰が責任を取るのか。この都市と地方の差別をどうするのか、まだまだ眠れない夜が続く――。(編集長)