足立朝日

開通先駆け高架上で訓練実施 9消防署合同

掲載:2008年3月20日号
◆◇開通先駆け高架上で訓練実施 9消防署合同
 同交通を運営する東京都交通局、東京消防庁第六消防方面本部(坪木清一本部長)、千住消防署(安達佳男署長)が、足立、荒川、台東、中央区内の9消防署などと合同で実施した。
 扇大橋駅から発車した日暮里行きの電車が走行中、震度5強の地震が発生したとの想定。足立小台駅手前の荒川にかかる高架で停止した車内から、乗客役の消防署職員120人が、駆けつけた消防隊員らの誘導で線路を歩いて駅に避難した。けが人は、担架で駅構内に設けられた救急救護室などに運ばれた。
 訓練の重点の1つは、高架という特殊な環境。高速道路も高架だが、電車は要救助者数が桁違いに多い。また同交通は無人運転のため、運転指令所との連携や、軌道上での安全確保なども重要なポイントとなる。
  河川敷からはしご車を使っての救助や、荒川からの消防艇による放水、消防ヘリによる空からの情報収集など、訓練内容は多岐にわたった。
  千住消防署の平井修予防課長は「荒川の上が一番風速が強い。開業前しかできない高架軌道上での活動ができたことは大きい」と話す。


橋の上で止まった車内から乗客が避難