足立朝日

第十一中 全国3位まごころ花むすび弁当

掲載:2008年3月20日号
◆◇第十一中 全国3位まごころ花むすび弁当
全国中学生おべんとうコンクール

 中学生が地域の人に感謝をこめて作ったお弁当が、全国3位(茨城県知事賞)に輝いた。
 第十一中学校(笹サヨ子校長)家庭文芸部3年の宮越円さん、高橋奈月さん、稲浪あずささんが3人1チームで、第8回全国中学生創造ものづくり教育フェア「あなたのためのおべんとうコンクール」に出場した。地域と生徒が一緒に花を育てる活動をしている「花むすび」事務局の市川昭さん(58)に、感謝の気持ちをこめて作った。その名も「地域とわたしたちの心をつなぐまごころ花むすび弁当」。
 献立、味付けは試行錯誤の連続。何度も先生や家族に試食してもらい、アドバイスを受けた。健康を考えてご飯には玄米をまぜてカロリーを抑え、通学路の花をイメージして花の形のニンジンやウィンナーを入れるなど工夫。市川さんからは、100点満点と感謝を伝える手紙が届いた。
 200チームが出場した都大会で優勝。1月の全国大会では、書類審査で選ばれた20チームがつくば市の会場で実際に調理し競った。型抜き器を忘れるハプニングも、包丁の技術で乗り切った。2日目のプレゼンは、入試で出られない高橋さんと稲浪さんの分も、宮越さんが1人でこなした。
  3人とも、もともと料理が得意だったわけではない。1人が失敗しても責めることなく、自然にフォローしあうチームワークの良さと持ち前の明るさが勝利に導いた。
 出場を提案した稲浪さんは「今までは何をやっても中途半端だったけど、やり遂げられて達成感」。宮越さんは「お母さんの手伝いはしていたけど、本格的に料理できてよかった」、高橋さんは「何回も練習して料理ができるようになったので、手伝いも増えた」と、高校生活最後の快挙を笑顔で語った。
と普通の白熱電球を展示。蛍光型は白熱球に比べ値段が高く敬遠しがちだが、消費電力は6分の1でしかも長持ちするため、家計にもやさしく一石二鳥の優れもの。
  西新井在住の75歳の女性は「戦争で物がない時代を経験したので、今でも節約は当たり前。新聞紙も大事に使わなきゃならない時代だった。若い人たちに話していかないと、と思う」と話す。
 「区民環境家計簿」の受け付けも行われ、405人が登録した。家庭で電気やガス使用量をチェックし生活を見直そうというもので、登録すると記念品がもらえ、実践報告を継続していくと、たまったポイントでエコグッズに交換できる。
  環境推進課では「ウォシュレットのふたを閉めると省エネになることを知らない人もいる。コミュニケーションの手段として、うまく活用していきたい」と言う。
  区民環境家計簿は、家族で省エネ生活に取り組む意欲のある区民なら誰でも登録可。足立区のHPか、℡3880・5631環境推進課まで。


環心のこもった花むすび弁当を作った、
(左から)高橋さん、宮越さん、稲浪さん