足立朝日

東和にあるカフェ店主が 藝大生用のギャラリーをオープン

掲載:2024年4月5日号
 2年前に東和2丁目に搾りたてオレンジジュースとクロワッサンの店「プティボヌール」を開いた和賀花恵店主(42)=本紙2022年11月号掲載。その和賀さんが、今度は店の前のビルの1室を借りて、東京藝術大学学生が制作したアート作品を展示するギャラリーカフェ「ギャラリエプティボヌール」をオープンした。「地元の大人や子どもたちに芸術に親しんでもらいたい」という意図だ。
 ギャラリーカフェは、広さ約20㎡あり、白い壁と幾つかのテーブルが置かれたおしゃれな空間。
和賀さんが今回ギャラリーをオープンさせることにしたきっかけは、昨春行われた「東和芸術さんぽ」に「プティボヌール」も参加したこと。「芸術さんぽ」は、同じ東和にある藝大の寮「藝心寮」に住んでいた学生と寮の前にあるカフェのオーナーが、藝大生の作品を地域の住民にも知ってもらいたいと企画、複数のカフェで藝大生の作品を展示したイベント。和賀さんは、藝大生との繋がりを生かした実践家だ。
 今回のギャラリー展示の第1弾は、3月に美術学部日本画専攻を卒業した鹿内日向子さん(22)の作品10数点。展示タイトルは「地図にない街」で、展示は4月28日(日)まで。鹿内さんは、上野の森美術館大賞展入賞(2022年)、千葉県美術展県議会議長賞(同年)などの受賞歴がある。
 鹿内さんは「なかなか個展をやる機会がないので、すごくうれしい。和賀さんに感謝します」と話した。
 ギャラリーは、午前7時半~午後4時(土・日は5時)、月曜定休、入場無料。

写真/ギャラリーの前で和賀さん(左)と
鹿内さん