足立朝日

羅針盤 VOL.151

掲載:2024年4月5日号
 「サクラいつ咲く」と、連日のテレビが呪文のように大騒ぎをしていたソメイヨシノが、東京では3月29日(金)に咲いた。「やっと」である。
 日本人にとって桜は「春の合図」。これが咲かないと季節も人も動かない。蜜を吸いにメジロやヒヨドリが枝から枝へ。そして、「花追い人」は次のステージへ。
 余りに有名なので、もう行っている人がいると思うが、ぜひ4月に行って欲しいのが、山梨一宮の「桃の里」。大菩薩峠山麓から、石和温泉、春日井温泉、笛吹川にかけての桃の花と杏子の花の饗宴は正に「桃源郷とはこういう所を言うのか!」。
 小生は一度目は新宿から電車で、二度目は同じく新宿から高速バスで、三度目は車を使って行った。
 ちょっと調べてみれば、「桃源郷」が見渡せる絶景ポイントがすぐに見つかるはず。
 中央自動車の釈迦堂パーキングエリアに隣接する「釈迦堂遺跡博物館」もぜひ。高速道建設の折に出土した縄文時代の土偶、住居跡を展示。高速道からも普通道路からも入れる。
 「旅は限りなく人間を成長させる」――。 (編集長)