足立朝日

「すし文化講座 寿司道」代表 山田 紗斗美 さん(38) 綾瀬在住

掲載:2024年4月5日号
寿司を通して、日本文化のグローバルな在り方を伝えたい

 日本ブームが、アフターコロナでさらに過熱している。
 そんな折、区内にある寿司屋の娘・山田紗斗美さんが、「寿司を通して、グローバルに活躍する人を応援したい」と「すし文化講座 寿司道」を起業し、活動している。
 これは、寿司屋の娘として生まれ育った山田さんがその生き様を元に、「日本の江戸前寿司」を中心に、すし・日本文化を講義し、その後、実際に寿司屋で寿司を楽しむ約2時間の講座。
 山田さんは、創業後に独りで悩む起業家を応援する足立区主催のステップアップセミナーの卒業生の一人。2023年度のセミナーは、昨年9月から、月1回のペースで半年行われた。8人が参加したが、すでに起業家として実績を積んでいる「ファミリーヒストリー記録社」(本社・竹の塚)の吉田富美子さんら4人のメンター(アドバイザー)から「将来性がある」と高い評価を受けた。
 2月、千住にある産業センターでその成果発表会が行われ、山田さんは会社紹介を行いながら、将来の展望を語った。
 綾瀬生まれ。東綾瀬中学校に在籍時、海外に興味を持ち、米国に姉妹校のある高校、大学へ進学。何度かホストファミリーとしての受け入れもし、自ら何度も海外へ行った。「国際交流をする中で、日本の良さを生かしたグローバル対応をするためには、何よりも日本文化を理解することが大切だと気がついた」と山田さん。そして、他の人よりは知っている「すし」を通して、日本文化、日本人の精神について学び、考え、日本の良さを生かしたグローバル対応の向上・発信のため、活動している。
 山田さんはYouTubeでも発信しており、すでにその数が数百本になった。今後は「海外の人々がより楽しめる様に、寿司職人向け文化講座の開催、ブックレットの作製も行いたい」と強い希望を語っている。
【メモ】「すし文化講座 寿司道」は、TEL050・5832・7483。受付時間=午前11時~午後9時(木・第2水曜を除く)。中央区銀座大竹ビジデンス2階(講座開催場所は、綾瀬)


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