足立朝日

なかだえりさん水彩画展 新たなモチーフで魅了

掲載:2024年5月5日号
 千住在住のイラストレーター・なかだえりさんが、4月19日(金)~ 21日(日)、自身のアトリエ「奈可“多楼」(千住3‐16)で「水彩画展2024」を開いた。
 路地にある築約60年の元スナックをリノベーションした建物は、毎年個展期間中はファンで賑わう。室内には銭湯の下足箱や脱衣かごなどがインテリアとして配置され、レトロな雰囲気たっぷりの作業場の2階で、作品が展示販売された。
 なかださんといえば風景画が有名だが、今年はプリンアラモードやケーキなどのスイーツ、淡い色彩のあじさいをはじめとする花々、かわいらしい動物といった新しいモチーフの作品も並んだ。
 なかださんの絵画教室に通っている20代女性(弘道在住)は、母親と鑑賞。「旅先での思い出を残したいと思って習い始めました。難しいですね」と、師匠の絵に見入っていた。
 1階のカウンターでは、なかださんが接客。「89歳なので今年で最後」と話す20年来の男性ファンの姿も。老若男女の幅広い人々が、貴重な交流の時間を楽しんでいた。

写真上/スイーツ、花、動物などやさしい色使いを堪能
下/なかださん