足立朝日

東京藝大出身 「ミレニアムシンガーズ」 毎月コンサートを開催 東和センター

掲載:2024年5月5日号
 えんチャレ登録団体のミレニアムシンガーズが、東和地域学習センターで2月から毎月コンサートを開催している。
 題して「東京藝術大学出身者による午後のクラシックコンサート」。同センター近くに藝大の学生寮「藝心寮」があり、在学中に図書館を利用していたことから、図書館を有する同センターとの企画がスタートし、4月8日(月)に4回目を迎えた。
 この日は山元三奈さん(ソプラノ)、岡庭歩美さん(同)、坂寄奏太さん(テノール)、伊達広輝さん(ピアノ)の4人が出演。定員50人が満席となったレクホールで、日本の唱歌やオペラなど馴染みある7曲を、説明を交えながら披露した。
 ソプラノとテノールによる「オペラ〈愛の妙薬〉よりラ・ラ・ラの2重唱」では、ワインを惚れ薬と信じ込んで酔っ払った若者と女性の口喧嘩の場面を2人で歌唱。マイクなしの歌声の迫力ある響きに加え、見事な酔っぱらいの演技に、客席は大満足の様子。
 また、参加者と一緒に歌唱する初企画も。「ふるさと」「春が来た」「花」「翼をください」を演奏し、客席とメンバーが一体となった圧巻の歌声はまるで合唱団そのもの。メンバーも「ハモリが聞こえてきた!」「歌詞カードを見ないで歌っている人も」と興奮気味だった。
 夏にはオペラを竹の塚ホールで上演する予定とのことだ。

写真/客席と一緒に大合唱。左から山元さん、伊達さん(ピアノ)、坂寄さん、岡庭さん