足立朝日

　タカラ湯（千住元町27―１）で４月20日（土）、人力車乗車体験が行われた。
　主催はフリーのプロデューサーで、「人力車ヒーロープロジェクト」代表の高木桂一さん（57）。ヒーローショーや特撮番組でスーツアクターとして活躍していた高木さんは、昨年、神田明神・神幸祭に人力車パレードの俥夫として参加。まちと利用客をつなぐ人力車の可能性に気付き、ヒーロー「ジンリキシャ―」を思いついたという。
　誰でもマスクをかぶればヒーローになれるようにしたいと、クラウドファンディングで55万円以上を集め、３色のマスクと法被を製作。「仮面ライダーリバイス」のロケ地であるタカラ湯を、披露イベントの場に選んだ。
　クラファンの支援者だけでなく、通りかかった地元住民15人ほどが乗車。いつもとは違う高い位置から、まちをゆっくりと巡った。
　予想以上の手応えに、高木さんは「人力車は明治時代には医者の往診に使われていた。エコな乗り物であり、エンタメの要素もある。例えば人力車を引くスポーツとか、過疎地域での使い道があるのでは」。浅草を拠点に全国を訪ねたいそうで、「足立区や商店街のイベントに、ぜひ呼んでもらえれば」と話している。
　高木さんへの連絡はTEL０９０・２３８３・０４３６まで。

写真／高木さん（右）と仲間たち。
隣の俥夫がジンリキシャー。
乗客は作家の中沢健氏、右隣は
配信で活動中のヒーロー「ホープハート」
＝タカラ湯前で