足立朝日

「わんぱくシリーズ」の 松井純夫さん ろくまる交番 大鷲神社に絵を寄贈

掲載:2024年6月5日号
 保塚町在住の画家・松井純夫さん(74)が、六町駅前のみんなの交番「ろくまる」に油彩画を寄贈。地域交流に寄与したとして区から感謝状が贈られ、4月22日(月)、同所2階で贈呈式が行われた。
 ろくまるは2022年11月に区が設置した「安全安心ステーション」で、警察官OB5人がろくまる隊員として交代で常駐。子どもたちが学校帰りに集い、バスを待つ高齢者が暑さを避けるために立ち寄るなど、頼もしいまちの安心の拠点として住民に親しまれている。
 絵のタイトルは「わんぱくシリーズ ろくまる交番」(F3号)。犬をデザインした特徴的な建物と、その前で敬礼を交わす隊員と犬を連れた男の子が描かれている。男の子は「わんぱく」に必ず登場する松井さんの分身で、もう一人はろくまる隊員(地域コミュニティ防犯推進員)の太田勝二さんがモデル。
 松井さんが取り組んでいる「足立100選」の題材にしようと、わんぱく坊主の配置を考えながらろくまるの建物を観察していた時、外に出てきた太田さんと遭遇。「その姿に、強さとやさしさを感じた。私が子どもだったらどうするか考えて、敬礼する構図が決まった」と松井さん。
 一方、太田さんは42年間の現役生活のほとんどを刑事として勤め上げたベテラン。「ウロウロしていて怪しいと思っていた。まさか絵になるとは」と驚きつつも、敬礼のポーズを快諾。微笑ましい作品に仕上がった。
 日頃も通りかかる子どもにあいさつや敬礼などコミ
ュニケーションを欠かさないという太田さんを、松井さんは「すごく対応がいいと人柄が評判。描かせてもらってよかった」と相好を崩す。
 松井さんの足立100選の1作目は花畑の大鷲神社(F6号/油彩)で、翌23日(火)、同神社に寄贈した。

写真上/ろくまる隊員・太田さん(左)と松井さん=ろくまる前で
中/敬礼する太田さんの姿が絵に
下/大鷲神社に寄贈した作品