足立朝日

古民家「ろじこや」 足立姫伝説のオペラとビールの一夜

掲載:2024年6月5日号
 足立区の昔話「足立姫」を題材にしたオペラのプレコンサートが、路地裏寺子屋rojicoya(千住旭町36-1/米本芳佳代表)で4月27日(土)、開催された。
 足立姫伝説は約1220年前、長者の娘・足立姫が政略結婚の末に川へ身を投げ、下女12人も後を追ったという悲運の物語。
 ろじこやでは足立区の隠れた魅力を再発見し、全国、世界に伝えるプロジェクトとして、足立姫を題材に様々な企画をスタート。「足立姫と五色桜のまち足立:千住宿400周年に蘇る時を越えた伝説と特別な体験による町おこし事業」が、観光庁の「特別な体験の提供等によるインバウンド消費の拡大・質向上推進事業」(特別体験事業)に採択された。
 12月の天空劇場での本公演に向けて、足立姫をテーマにしたオペラを制作。その歌曲「渇桜」(永井秀和作曲・家角直之作詞)を、東京藝大出身の渡辺智美氏の歌と有岡奈保氏のピアノによる演奏で披露した。
 また、ビアバー「さかづきBrewing」(千住1-20-11、TEL5284・7676)とのコラボにより、「足立姫」をイメージした桜と茶葉を使ったクラフトビールも誕生。築90年の古民家で、約20人の参加者は香り豊かなビールと美しい歌を堪能した。

写真/歌曲「渇桜」(オペラ「足立姫」)を演奏