足立朝日

「応援が応援を呼ぶ」地域の雑誌出版へ WEB運営のお寺副住職が クラウドファンディングに挑戦

掲載:2024年7月5日号
 古千谷本町にあるお寺「全學寺」の副住職が、「日暮里・舎人ライナー」が走る足立区・荒川区で活動する人や団体などを応援する雑誌「ガチアダチ」の出版を目指し、クラウドファンディングを始めた。

◆奥さんと始めた「フリーコーヒースタンド」がスタート
 この人物は「全學寺」の大島俊映副住職(41)。大島さんは、生まれ育った「足立区」と「舎人」が大好きで「とにかく地域を盛り上げよう」と決意。
 7年前に手始めにやったのが、お寺近くの都立舎人公園に散歩に来る人たちへの週末のスペシャリティコーヒーの無料提供。バリスタの奥さん睦美さん(34)とともに動いた。
 その後、豊島区の大正大学と組み東日本大震災の復興チャリティーを2019年、2020年に開催するなど活動は大車輪だ。
◆地域WEB「トネリライナーノーツ」を興す
 大島さんのキャッチは「応援が応援を呼ぶ」。その人懐っこい笑顔で人心をつかみ、仲間にしてしまう。
 そして、2019年12月に「日暮里・舎人ライナー」が走る足立区・荒川区で活動する人や団体などを、WEBで紹介する地域メディア「トネリライナーノーツ」を始めた。編集者は大島さんと友人のカメラマン、女性記者の3人。
 「地域の物語を届ける」というのがコンセプトで、地域で活動する人の想いや裏側を丁寧に取材した記事を掲載して来た。
 この記事はすでに120本になり、掲載した人や団体は200弱に。
◆今度は雑誌「ガチアダチ」の出版を目指す
 「トネリライナーノーツ」では、これまで以上に地域を盛り上げようと雑誌「ガチアダチ」の出版を目指すことになった。
 「ガチ=本気」を意味し、本気で地域を応援している人をゲストに迎え発信している「ガチアダチ ラジオ」 での取材を掲載予定。今回は雑誌制作の資金源としてクラウドファンディングを活用し、グッズを作成・販売することになった。
◆「ガチアダチ」グッズ第1弾は「沿線グラス」
 グッズ第1弾として本紙6月号5面掲載の、江北3丁目にある㈱安心堂(丸山有子社長)とコラボした「ガチアダチ」オリジナルの「沿線グラス」(日暮里・舎人ライナーと東武スカイツリーライン沿線)を製作。クラウドファンディング目標額である100万円を超えると雑誌の製作が決定する。大島さんは「地域を盛り上げたいというこの『応援』事業をぜひ支えてください」と訴えている。
【クラウドファンディングの概要】
■期間:6月22日(土)~8月18日(日)
■目標額100万円(100万円に届かなかった場合は、出資者に返金される)
■リターン価格グラス1個5500円 、2個15000円 、4個21000 円
【メモ】「トネリライナーノーツ」

写真上から
①日暮里・舎人ライナーのグラス(左)と東武スカイツリーラインのグラス
②大島俊映副住職
③トネリライナーノーツのトップ画面
④QRから出資協賛ページへ