足立朝日

「白石加代子 百物語」 遂にファイナル公演へ

掲載:2024年9月5日号
 1992年から32年間愛され続けた「白石加代子 百物語」――。
 紫綬褒章(春の叙勲)・旭日小綬章を受章した、白石加代子の代表作と言われる同作品は、2014年秋、泉鏡花「天守物語」をもって全99話を語り終えた。その後、再演のリクエストが多い演目のアンコール公演を行ってきたが、この10月の第五弾が遂にファイナル公演となる。作品は、阿刀田高「干魚と漏電」、高橋克彦「遠い記憶」(=写真)。 
 プロデューサーの笹部博司は「『百物語』をまだご覧になっていない方は、この機会を逃さず、足をお運びください。これからは、新たな白石加代子を目指したいと思います。ニュー白石の第一弾、何が出て来るか!? 80歳を過ぎても、白石は過激で楽しい舞台にどんどん挑戦します。お楽しみに!」とうれしい予告。
 白石は語る。「これからニュー白石なんて言われると、どうしましょうと思ってしまいます。お客様に楽しんでいただけるもの、元気になっていただけるものがいいですね! 『百物語』への長い間のご支援、ありがとうございました」
 ニュー白石の誕生はうれしいが、「百物語」を観られるのはこれが本当に最後のチャンス。32年間の情熱を燃焼する白石の姿をぜひ見届け、脳裏に焼き付けたい。
【日時】10月12日(土)午後4時▼13日(日)午後2時【場所】シアター1010【料金】5500円/フレンズ会員・足立区民(在住・在勤・在学)割引あり*未就学児入場不可【チケット】TEL5244・1011