足立朝日

縄文時代のくらし学ぶ 竹の塚小

掲載:2008年5月5日号
◆◇縄文時代のくらし学ぶ 竹の塚小
 竹の塚小学校(横山凖一校長)で4月14日、特別公開授業「縄文時代の人々のくらし」が行われた。6年生の歴史学習のスタートとして、企画されたもの。
  講師は縄文文化研究の第一人者で、奈良文化財研究所名誉所員の岡村道雄氏。
 岡村氏はさまざまな発掘資料などを子どもたちに触らせ、当時の食事内容や生活の様子を説明した。縄文土器のレプリカを持った子どもたちは、「思ったより軽い」と、表面をなでたり顔を突っ込んだり興味津々。魚や動物の骨などを観察したほか、縄文人が一番食べていたというアサリの2500年前の貝殻が全員に配られた。
 当時、刃物として使われていたのは、ガラス質の黒曜石。岡村氏は大きな塊をその場で割ってみせ、縄文人の刃物を再現。薄く刃物のようになった切っ先で髪の毛を切ってみせると「うおーっ」という驚きの歓声が上がった。子どもたちは実際に自分たちで紙を切り、カッターのような鋭い切れ味で縄文時代を体験した。


縄文土器のレプリカを観察する児童たち