足立朝日

「押部阿弥陀院百万遍」足立区民俗文化財指定

掲載:2008年5月5日号
◆◇「押部阿弥陀院百万遍」足立区民俗文化財指定
 5月25日(日)、阿弥陀院(鹿浜7―19―7、西新井駅・北千住駅からバス)で今年も「押部阿弥陀院百万遍」が行われる。
  「ナンマンダ(南無阿弥陀仏)」と唱えながら、集まった人たちが円陣になり、長さ約7メートルの大きな数珠を回す。1回を10万回唱えたとし、10回数珠を回すと百万回念仏を唱えたということになる。
  もともと念仏を百万回唱える仏教の行法から百万回の回数はきている。5月28日の不動講の日に営まれていた。
  区内では、同院の「百万遍」を今も押部文化保存会が行っている。現在は28日に近い日曜に行われる。
  押部地区の「百万遍」なので「押部阿弥陀院百万遍」と特に呼ばれている。五穀豊穣や無病息災を願い、寺から家々をかつては回っていた。戦争で一時中断したが、昭和30年代に復活した。足立区民俗文化財に58年に指定。
  当日は午後3時からで、10分程で終わってしまうので興味のある人は見逃さないよう。雨天決行。


ナンマイダと唱えながら数珠を回す=’02年