足立朝日

江北小学校創立百五十周年記念事業実行委員会 委員長 齋藤 直秀さん(52) 堀之内在住

掲載:2024年11月5日号
歴史に誇りを持って学校生活を楽しんで欲しい

 令和4年4月に江北小学校と高野小学校が統合し、新しい江北小学校が誕生。江北小として歴史が受け継がれ、区内にある小学校では一番古い歴史を持つ。そして今年、同校は150周年を迎えた。11月30日(土)には記念式典が行われるほか、式典に合わせ実行委員会と地元町会が同校4年生の有志と一緒に「みこしパレード」を行う。
 開かれた学校づくり協議会のメンバーを中心に結成された同校150周年記念実行委員会で委員長を務める齋藤さんは、江北小のOBで、普段は自身が代表を務める会社で不動産賃貸や管理の仕事をしている。「生まれ育った江北地域に恩返しができれば」と堀之内町会副会長や、西新井消防団第9分団員、青少年対策江北地区委員会常任理事なども務める。小学校時代には「土手で凧揚げをしたのが思い出に残っている」と話す。
 自身が小学6年生の時には110周年を祝った。また、子どもが江北小に通っていた時にPTA会長を務め、140周年を祝った。「10年に一度の節目の年に江北小に関わることが多く、不思議な縁ですね」と話す。
 2021年には、コロナ禍で地域行事や学校行事などが中止や規模縮小され、思い出が少ない最終学年の小中学生のために、江北地区町会自治会連絡協議会と青少年対策江北地区委員会を中心に「地域にエールを送る会」を発足。卒業生へ応援の意味と思い出作りの一環として大空へのバルーンリリースイベントを毎年卒業シーズンに合わせて開催している。
 今回の「みこしパレード」は、110周年の時にマーチングパレードを実施した記憶があり、同じようなことが出来ないかと計画。その際、エールを送る会として東京女子医科大学附属足立医療センターが2022年に開院した時に「みこしパレード」を行おうとしたが、コロナ禍で実現しなかったこともあって今回パレードの実施を決めた。
 みこしは、下沼田町会、上沼田町会、高野町会から各1基ずつ。記念式典が始まる30分前の午前9時に江北小を出発し、同校発祥の地である薬王院(江北3-18-22)まで渡御。式典が終わる11時頃に江北小へ戻る。
 「20年後、30年後に今の子どもたちが親となり、自分の子どもを連れて戻
ってきた時に、150周年の時はあんなことがあったよ、こんなことがあったよと歴史を繋いでいって欲しいと思います」
【メモ】江北小=江北4-21-1、生徒数(特別支援学級含む)723人

写真/こうや学級(特別支援学級)が製作した
150周年のお祝いケーキの前で