足立朝日

◆◇庁舎の壁面に緑のオアシス
環境サミットに向けて無償で　㈱サンオウ


細心の注意を払って行われた壁面緑化の工事
　区庁舎南館の壁面に、涼しげな緑のオアシスが誕生した。壁面に設置されたネットに、常緑アサガオやアイビーが少しずつ蔓を伸ばしている。
　壁面緑化の作業を行ったのは、21年前から緑化業に携わっている株式会社サンオウ（市川文胤社長）。これまで綾瀬小学校の校庭フェンスや、弥生小学校校舎の壁面緑化など、多くの実績を持つ。市川社長が「環境サミットｉｎ足立」に向けて、足立区が頑張っているところを見せたいと区を説得。３年間の維持管理も含めて、設置工事費用など全て無償で引き受けた。
　横約33ｍ×高さ約５ｍに鉄骨を組んでネットを張り、「カンガルーシステム」というサンオウ独自の方法で袋状のプランターを取り付けることで、地面からだけでなく、壁の中間地点からも緑が伸びる仕組みになっている。散水、排水は自動。土には東綾瀬公園で社員が拾い集めてきた落ち葉を粉砕して作った腐葉土が混ぜられていて、軽くて滋養が高いなど工夫がされている。常緑アサガオは、葉は１年中残り、花は１～２月頃まで咲くという。
　 「１年で真っ青にします」と市川社長。「サミットは人々の関心が高まるチャンス。温暖化防止をＰＲしていきたい」と話す。