足立朝日

足立大江戸舞祭実行委員長 高木 裕一さん(54歳)

掲載:2007年9月5日号
足立大江戸舞祭実行委員長
高木 裕一さん(54歳)
千寿常東小副校長

 故・古賀政男氏作曲の懐かしい「東京ラプソディ」を、歌手の里アンナさんがパンチの効いた歌声で熱唱する。それに合わせて花纏(まとい)が舞い、3千人の小中高生や大人たちがスピーディな踊りを披露する。毎年、都庁都民広場と都庁通りで開かれる「大江戸舞祭」。都教育委員会、心の東京革命推進協議会(青少年育成協会)などの後援、(財)古賀政男音楽文化振興財団などの特別協力を得て、今年も、9月8日(土)~9日(日)に同会場で開かれる。

難しい踊りを克服する達成感を共に
 その創始者は、大江戸舞祭理事長で、同連合会の「お祭り汗かき人」を名乗る長谷川記一さん。その長谷川さんの情熱と大江戸の舞いに心酔し、この道にのめり込んだのは、千寿常東小学校の高木裕一副校長。「年代を超えた新しい踊り文化。これにより、人間関係をより良く膨らませることができる」と直感。さっそく長谷川会長に連絡を取り、高木副校長も当時の勤務地・文京区で「連」を作った。現在は「一番☆星」という名で、仲間と一緒に汗をかく。23区では連が200以上あり、その内足立区では11連。
  99年に生まれた大江戸ダンスには、世代を超えて1万人の愛好者がいる。「あえて難しいことに挑戦して、それを克服する達成感を感じてほしい」ため、振付は難しい。また、他の踊り文化に敬意を払い、それらの象徴になる鳴子は持たずに花纏を使う。この4月末には、舎人公園で「第1回足立大江戸舞祭」を開き、200人の参加者がパワフルな踊りを楽しんだ。9月23日の「学園通りフェア」(千住旭町商店街)でも約200人が舞う。
 高木副校長は、踊りを通じた地域での関わりが、町の活性化にもつながると信じ、足立区での世話役として奔走する。副校長という立場は、いつかは転勤がある。それにより、せっかく培った踊り文化が衰退するのは悲しい。「その地域にリーダーが現れて、大江戸ダンスが定着していくことが理想」と希望する。問合せは℡090・9687・3296高木副校長。